注目キーワード
  1. Bowmore
  2. 1966
  3. Samaroli
  4. Sestante
  5. Intertrade

クライネリッシュ #Clynelish 21 yo 1965/1986 (86 US proof, Duthie for Corti Brothers Sacramento, USA) 

クライネリッシュ #Clynelish 21 yo 1965/1986 (86 US proof, Duthie for Corti Brothers Sacramento, USA) 

#leica #leicam11

Apo-Summicron 50mm F2

【スコア】100pt <個人史上最高の(旧)クライネリッシュ(=ブローラ)>

MaltNight 10th (一連の最終回)に3種類のコルティを開栓し、ロングモーン、ボウモアがわかりやすく素晴らしかったため、参加者の方々と「なんでこのクライネリッシュがサマバンクと同等なのか?」という話が出たのも事実。

スペイサイダーな我々には、的確な比較対象が必要でしたし、ボトルで抱えて様々なグラスで試してみる必要がありました。度数が低いため、先入観から「木村硝子 古酒 (田崎モデル)」「リーデルXO」でリムからボトムまでの距離を短くしようと考えましたが、やはりここまで複雑で旧クライネリッシュに求める要素がふんだんに入っていると、リーデル ブルゴーニュ グランクリュのような大きなボウルは必須だったようです。

【ファースト】琥珀 埃っぽく土っぽい(+++) ハイランドオールドピート 単に麦質というよりも麦芽(+++) ポン菓子(+++) くすんでいる 明確なオレンジは「皮」と「果肉」(+++) 樟脳 古いタンス オイリー ザラメは熱した質感 時間と共に「なめし革」 動物的脂肪酸 ローストビーフ 灰質 アルコール感が粘性を帯びている グレープフルーツ パイナップル

【ミドル+フィニッシュ】膨らむイメージで時間と共に染み込む(++)   粘性を帯びている ポン菓子 ザラメ オレンジ 麦の味の周りに、金平糖+和三盆の高貴な糖をまとっている(+++)  ボディからフィニッシュまでが連結されていて、鼻抜けや返りが分離しない(+++)  これはヴァッティングの陰影やコクではなく、むしろピッタリ重なっているために、時間差の盛り上がりが「寸胴のまま余韻に繋がってしまっている」ようだ 加水したのち時間が経ってクラスター化している?

ジャッコーネバイカラーと主に比較することで、共通点とそれ以外の要素を拾いましたが、やはり単年ヴィンテージで少数樽ヴァッティング+加水だったことで要素が拾いやすく、また保管状況が極めて良かったことで新鮮さがありました。

南国感フルーティーがあるという方向性ではなく、「ピート」「麦」「オレンジ」という旧クライネリッシュ(のちのブローラ)に求める要素が、確かに忠実にわかりやすくあるというボトル。

記念碑的。