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グレンファークラス Glenfarclas 21yo (43%, OB, Pinerolo, selected for Edward Giaccone)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
[opentasting]

タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


正面写真 左

【ファースト】:もう一本と比較すると薄いが、しっかりとした琥珀 卒倒 芳醇 時間とともに香りが勢い増す ブドウ 杏 プルーン レモンやオレンジの皮 チョコレートはビター 動物的脂肪酸(なめし革) 焦げた麦 全くベタベタしていない 若干奥からイチゴジャム感

【ミドル】:ボディはボトムしっかり 焦げた麦 蜂蜜 ブルーベリー 時間差でボディ拡大 これは驚いた 桃 ライチ パプリカも ミント レモン べっこう飴

【フィニッシュ】:鼻抜け◎、返り特に秀逸 度数以上のアルコール感 スパイス感はしっかりあるが突出しておらず、刺激も角がとれた印象

正面写真 右

【ファースト】:もう一本と比較するとかなり濃色、赤みを帯びた琥珀 これまた凄い 芳醇 前面に出てきたレザー感 杏 ブドウ 赤ワイン タンニン系  渋み ダークシェリー独特の水分吸収感覚 甘みの奥に煙感 燻製感 ジャム感はさほど感じない 決してオイリーではなく、全体的にトロミを帯びた印象 ア ルコール感はもう一本の方が強いか やはり奥にザクロ ライチ

【ミドル】:ボディは輪郭はっきり 渋み、タンニン系のエッジ 焦げた麦 蜂蜜 スミレ しっかり煙感 フェノール~タール (ヨードはほぼ感じない)

【フィニッシュ】:しっかり鼻抜け 余韻長い 返りも素晴らしい 杏 ブドウ(ピオーネ) 緑感はピーマン タンニン系の渋み フレーバーをダークシェリーの中から取り出す印象


大変貴重なジャッコーネ氏向けのグレンファークラス2本を開栓まもない状態で比較テイスティングさせていただきました。

共にに43度のボトリングですがとても濃厚で芳醇。シェリーとダークシェリーのイメージの異なるカスクタイプですが、近年ボトリングに比べるとフィニッシュのスパイス感は穏やか。

刺激が上品で突出していません。それでもボディ~フィニッシュにブドウ、杏の感覚から徐々に舌上にスパイスが降ってくる感覚は感動すら覚えます。

ボディはビッグというよりはボトムしっかり、輪郭くっきりの印象。両ボトルともに植物感が最近にはないフレーバーです。

このあたりは麦そのもの、モルティングの変遷によって感じ取れなくなったフレーバーだと思います。

21年熟成で1970年代ボトリングですので中身は1950年代蒸留。。。

本当に素晴らしいボトルです。