注目キーワード
  1. Bowmore
  2. 1966
  3. Samaroli
  4. Sestante
  5. Intertrade

カリラ Caol ila 1999/2010 ‘FEIS ILE 2010’ (61.9%, OB, 2010, european oak ex sherry cask, C#305646, btl no.119, 19/8/99-2010) Hand Selected by Billy Stitchell, bottled especially to celebrate FEIS ILE 2010


タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
[opentasting]

タケモトカツヒコ (プロフィール


【短評】香木の香りが印象的 八つ橋の皮のニュアンス 杏 ブドウ ボトムのエッジが立っていて、フィニッシュは怒涛 素晴らしい1本


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:琥珀 高貴 杏(++) 葡萄の皮の渋み(+) 落ち着いていて角が立たない クッキー(++) アルコール感しっかり 透明感のある甘さ 上品 香木の印象(++) 八つ橋の皮(++)

【ミドル】:ボディは輪郭しっかり、ボトムしっかり サラミ 香木の香りのついた甘さがある シロップ状の甘み ボディやや粘性 活き活きしている 八つ橋 燻製感はシロップ状の甘みと香木と融合している

【フィニッシュ】:鼻抜け(+++) 返り(++) 燻製感(++) 湿った土 香木 八つ橋 焦げた麦 唐辛子 切れ上がる 甘味が豊富 杏 葡萄の皮


昨年に続いて今年もやってくれたカリラ。海外筋によるとディアジオ首脳陣が「アイラフェスティバルの記念ボトル」においては他に一歩も引かないクオリティを要求しているとの噂。。。

ヨーロピアンオークの影響なのか、香木の香りが印象的。八つ橋の皮のニュアンス。

これはディアジオマネージャーズチョイスで「タリスカー」を飲んだ時と同じ感覚です。

LVMHグレンモーレンジでもレアリミテッドエディションで、チンカピンオークカスク、天日乾燥バーボンカスク詰めの95年蒸溜に感じられました。

本ボトルが99年蒸溜で10年熟成そこそこの内容とは「到底思えない」落ち着いた、気品のある香りを備える一方で、ボディやフィニッシュは活き活きとしていて瞬発力抜群。これは面白いです。

聞くところによると、本ボトルのヨーロピアンオークカスクは、「セカンドフィル」のシェリーカスクなのだといいます。

タリスカーといい、カリラといい、ディアジオはモーレンジ同様「何かを」つかんでいるのではないかと。

他の蒸溜所がスモールバッチを試行する中、この早熟性がどのような方法でもたらされているのか。。。

少なくともこの香木感は意図的につけることができるのではないかと推測。

ティーニニックUDボトルとは、なにか違う八つ橋のようなフレーバー。

カリラ、ディアジオの短熟ハイクオリティボトルには今後も目が離せませんね。ポートアスケイグ並の本数もカスクストレングスでこなせるのかどうか。。。?

これは感動しました。素晴らしい出来。

** 4月分を貯めてしまったこともあり連続で申し訳ないですが、本年12本目の「薬剤師87認定ボトル」として推薦いたします。