昨日の記事にも書いた、体調不良→海外出張のコンボで自分のことで手一杯になっていたら、
母の誕生日のことをすっかり忘れていて、妹から「お母さんスネてるよ・・・」
と連絡を受けたくりりんです。。。
今回は本気で忘れていた。この週末でプレゼントを贈るとしよう。
さて、今夜は無名ながらきらりと光る一本を紹介する、
恒例(?)のセカンドラベル特集。
今回の1本はセカンドラベルというには強引というか、ただのバッテッド・・・なんですが、
懐かしい旨みのあるスペイサイド主体のモルト。
J&B ピュアモルト
43% 750ml
特級表記
1980年代後期流通
酸味のある白葡萄、麦パン、ほのかに蜂蜜の甘さ、徐々にメレンゲクッキー。
スウィートで複雑、麦芽香に微かなニューポット香を感じるアロマ。
口当たりはまろやかな甘さ、フレーバーには芯がある。
白ワインを思わせる果実味と微かな青さ、中間からは麦芽様、クラッカー。
フィニッシュはややドライ、柔らかいビターさとスモーキーさが長く残る。
旨みのある雑味がある。というのがこのボトルの特徴。
ライトな飲み口ながら徐々に雑味が重なって、良い意味での厚みや複雑さに繋がっています。
まさしく通好み系。シェリーやピート、トロピカルというわかりやすいタイプではありません。
主たる構成原酒は、ノッカンドゥー、グレンスペイ、ストラスミル、オスロスクとされており、
この中ではノッカンドゥーの印象が強い印象ですが、そもそも単一蒸留所だとこの味わいは出ないでしょう。
J&Bは1950~60年頃からアメリカで人気となったライトタイプのブレンデット。
その販売量は、今やジョニーウォーカーに次ぐ世界第2位。
原酒不足を解消するため、オスロスク蒸留所まで建設したという背景もある、由緒というか著名な銘柄です。
しかしその味はオールドボトルでもとにかくライトで淡泊、アルコール感も強く、
現行品に関してはちょっともう評価に値しないレベルです。
そういうスタンダード品に関する定評もあってか、このピュアモルトはノーマーク。
相場は送料手数料込み5000円程度。同年代流通のノッカンドゥーやらに比べたらお手頃ですよね。
BARだったら1杯目にお勧め。
そしてスコッチには、こういうバッティングリリースがもっとあっても良いと思うのです。