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グレンファークラス Glenfarclas -BALLINDALLOCH- 1976 36yo (55.2%, whisk-e, The School Of Malt, lesson 2, by Dave Broom, Sherry Hogshead, #1443, 163bts)

 

タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 85 pts  (開栓直後~2/3部分まで)


 【ファースト】 やや濃い琥珀 オイリー レザー 注ぎたてで杏が出るが、比較的早期に消えてしまう その後はナッツ(++) アーモンド(+) ピーナッツ (オイリーな部分が支配的)

【ミドル】ボディは層状 干した麦感の上に軽くシェリー樽由来の要素がかぶり、濃くはないがビターチョコレート 注いでから早期の嚥下で言われてみればオレンジ要素も(チョコレートと杏の融合体)

 【フィニッシュ】返り優先、アルコールは度数ほど感じない スパイシーで切れ上がるイメージ 唐辛子 黒こしょう  余韻はやはりナッツ、アーモンド


THE SCHOOL OF MALT 第二弾。バリンダロッホ。

第一弾の授業と復習風景は、トマーチン Tomatin 34yo 1976/2011 (51.3%, whisk-e, The School Of Malt, lesson 1, Dave Broom)

できるだけいつもよりも詳しく、授業で思ったことをレポートしてみようと思います。


「芳醇で甘口。典型的なシェリー樽熟成のフレーバー」が授業のテーマということで、何回か受けてみました。

全体的に言えば、ナッツ・アーモンドという要素が支配的で、典型的なシェリーというと(深く考えるほどに)難しいですが、ファークラスの特に「バーボン樽熟成(のほう)」で顕著な特色はよく出ていると思います。

ただ正直、長らくナチュラルなバーボン樽で保存してあったものを、後付けでシェリーホグスヘッドへ入れたという感じはしてしまいます。やはり時間経過で分離があります。


ファークラスというと「OB」を想像する方には、ヴァッティングほどの「複雑さ」はないので当初違和感があるかもしれませんが、とはいえハウススタイルを掴む目的としては非常にわかりやすい内容です。

最近で言うとヴィジュアル・フレーバー的なシンプルさがあり、本ボトルと一緒に70年代蒸溜のOB白青トール瓶を飲んだりすると、なんともこう江戸前的な「仕上げ」という部分で、時の移り変わりを感じます。


このボトルからエキゾチック・フルーツをピッキングすることは難しく、また決して甘口ではありません。

(ましてマンゴーはネタなのか、連想ゲームなのか、リップサービスなのか。。。デイヴ氏とはあまりに食生活が違うとしか言えません。)

それと特段、私にはパヒュへと発展するような要素は捉えられませんでした。


(以下放課後)

まぁ結局このボトル、販売直後からTWでは述べていましたが、典型的なシェリー樽熟成の授業にして、シェリーホグスヘッドというのは、そもそもありなのか。。。という話になっちゃいます。

 

 

 

 

 

数年の昔、M.J.氏もシェリー樽は側板をばらばらにすると、その特徴は減弱してしまうのが普通だと述べており、事実シェリーのホグスヘッドは稀な存在でした。


ただ近年ボトラーは特にシングルカスク、1リリース本数は少なくすることでレア度を保たせているところもあり、大樽からフィニッシュ樽によって分けてキャラクターを変えて、複数のリリースが行われることも珍しくなくなりました。

ですので現在、そしておそらく直近将来的に、ボトラー系(独立系)のシェリー樽といえばこういう感じという体裁でいえば「典型」であるといえると思います。

実際、近年ボトラーによくある感じというイメージを受けました。


こういうタイプのわかりやすく、くどすぎず、ひねていない、シェリーホグスヘッドが好みな方も間違いなく増えているでしょう。

飲みにくく、ヒネ、硫黄でも、オールドタイプのシェリー樽こそ王道と思える方も、自分を含めてまだまだいらっしゃると思います。


さて、これはいちいち書くことではないのですが、ボトラーズ当てをしてみたいと。

ボトリング時に少々使用する「水」の感覚というのはG&Mでもケイデン/サマローリでも違いがはっきりする要素ですが、私からするとこれはずばりダンカン・テイラー的です。しかしDT社にあるエステル増しの工夫が見られません。

グレンファークラス Glenfarclas 1966/2005 (44.4%, Duncan Taylor, C#3333, 30/228 Bts.) PRIVATE BOTTLING “Speyside Region No.1″

はかなり近年的フルーティーさがあったので、蒸溜年が違うとはいえ、仕上げがいつもと違う印象があります。

ある意味、ここが自分としては一番本ボトルで面白いなと思った部分です。DT社で育てたわけではなく、どこかのネゴシから入手した樽を、ダンカンテイラー工場で単純に詰めたのかもしれません。

マニア的には、このあたりが結構気にかかるのではないかと予想され、議論はつきないでしょう。答えが出てくれば勉強になるのですけど、おそらく無理でしょうね。。。


輸入元のウイスク・イーさんの販売時コメント

「Whisky Magagine」のライター、ウイスキー評論における世界の第一人者デイブ・ブルームが厳選した樽をボトリング。

THE SCHOOL OF MALTは世界的ウイスキー評論家であるデイヴ・ブルームが樽を厳選したシリーズで、漫画に登場するデイヴが、蒸溜所やシングルモルトウイスキーの味わいを分かりやすくレクチャーしています。

今回のボトルは蒸溜所名が公表できない為“バリンダロッホ”と表記していますが、スペイサイドのベンリネス山の麓にあり、シェリー樽熟成で有名な家族経営の蒸溜所で、バリンダホッロとは蒸溜所のある地名に由来しています。

「芳醇で甘口。典型的なシェリー樽熟成のフレーバー」

バリンダロッホ1976シェリーカスクは、シェリーホグスヘッドで36年熟成した凝縮された旨みをカスクストレングスで瓶詰しました。

デイヴ・ブルームはこのボトルを「この蒸溜所の特徴である土っぽく、芳醇で、甘いキャラクターに、樽由来のエキゾティックフルーツとスパイスが加わっている」と評しています。

今後、入手困難、価格高騰必死の35年オーバーです。

長熟シェリー樽熟成でシングルモルトの醍醐味である芳醇なアロマと複雑なフレーバーを味わってください。


【デイヴ・ブルームのコメント】

色:ダークゴールド

香り:リッチな古い倉庫のアロマに始まり、深く、エキゾティック ビターオレンジピール、ローストしたナッツ、マンゴー、ターメリック

味:フルーティさに土っぽい深みがある。トロリとし、噛み応えがある。

2,3滴の加水で、しなやかな革。層を成し、複雑。

余韻はとても長く、いつまでも残る。