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キルホーマン 3年 INAUGURAL 100% ISLAY 50%

 

輸入元の商品説明から抜粋させていただくと、

 

「19世紀のアイラ島では一般的であったファームディスティラリー(農場蒸溜所)で、使用するモルトの約30%を自社の畑で栽培しています。今回、初めてのリリースとなる“100%ISLAY”は、麦の栽培、製麦、蒸溜、熟成、瓶詰のすべての工程をアイラ島で行ったシングルモルトで、これは過去200年以上に渡って例のない歴史的なボトリングです。」とのこと。

 

今までにリリースされたキルホーマンも何本か飲んだことはありますが、今回のボトルが一番「農場」というイメージを強烈に感じます。一口飲んで頭に浮かぶ景色は、牧場や原っぱ、田畑、といった陸地のイメージ。それも海からは程遠い内陸の。牛舎で鳴く牛の姿が目に浮かぶし、その独特の臭いを感じる。キルホーマン蒸留所が海沿いに建てられていないこと、農場を改装して蒸留所にしたこと、その二つをそのまま表現しているかのような味わいです。とにかく、「海」とか「潮」とかではない。土臭いし、牛臭いし、牧草臭い。

 

前から思っていることだけど、現時点でのキルホーマンの問題点として(問題点なんて言うと、ちょっと悪いイメージだけど)、とにかく熟成年数の割りに価格が非常に高いということ。これ、考えようによっては、「今は致し方ない!」と言えなくもないけれど、今後どのタイミングで価格が「適正なもの」になってくるのか気になるところ。「適正なもの」というのは、例えば他の蒸留所のスタンダード・アイテムの価格を頭に浮かべてみてください。キルホーマン蒸留所が、そういったスタンダード・アイテムを安定的にリリース出来る日はいつなのか、そして価格が「適正なもの」になるのはいつなのか、その辺りが気になるところですね。もしかして、このままの流れでいって、「弊社は10年熟成がスタンダード・アイテムで、価格は2万円です」とかないですよね(笑)

 

こう考えてみると、一からウイスキーを造っていくって、やっぱり並大抵のことではないのだなと思うわけです。情熱は絶対的に必要でしょうけど、資金面や採算など現実的なこともあるわけですから、本当に肝っ玉が据わっていないとやってられませんよね。

 

と言っても、自分はお店を持ちたいと考えているわけで、「自営業」ってそういう強い肝っ玉を持っていないとやっていけないはずなんですよね。なんだか、キルホーマンから気合いをもらった感じです(笑)さすが100%アイラだな!果汁100%みたいで身体に良さそうだ(笑)