注目キーワード
  1. Bowmore
  2. 1966
  3. Samaroli
  4. Sestante
  5. Intertrade

グレングラント Glen Grant 1949 (40%, G&M, Square bottle, for Italy, 75CL) SESTANTE S.N.C.

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

[opentasting]


タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 BAR飲みのため非公開


【ファースト】:琥珀 しっかり活きている 桃(+) 日本の梨(酸味) クッキー キャラメル アルコール感は度数以上 強くはないが燻製感も アーモンド~ナッツ 天津甘栗

【ミドル】:ボディは穏やか 染み込むイメージ 透明感のある砂糖の甘味 程よく焦げた~干し草のような麦感 ピーナッツ 時間とともにミルキー~シルキーな質感へ

【フィニッシュ】:鼻抜け・返り共に度数の割にしっかりしている かすかにバニラ クッキー 蜂蜜 アーモンド~ナッツ 余韻はむしろ長く、ピリピリとスパイスを感じるものの角は立っていない


1949年蒸溜のグレングラント。1953年にグレンリベット運営のジョージ&J.G.スミスと合併しましたので、それを遡ること4年前。。。

手持ち資料には詳細データを見つけることが出来ませんでしたが、角瓶、スクリュー、イタリア向け75CLと考え合わせると70-80年代前半流通ではないかと思われます。

私もグレングラント、キャパドニック共に大好きですが、グレングラントの個性を簡潔に表現するならば、「とにかく味に深みがある」ということだと思います。

これはイタリアでの大成功、G&Mとの協力体制を背景に、数多くの優良な樽をヴァッティングしてリリースしていた所以でしょうか。

複雑というと味の違いが混合するイメージですが、グレングラントはきっとそのようにバラつくというより、どの樽も高品質に味が整っていたのだと推測します。

本ボトルも列記したフレーバー同士が何とも言えず重奏的で、厚みと深さを感じました。素晴らしい。