注目キーワード
  1. Bowmore
  2. 1966
  3. Samaroli
  4. Sestante
  5. Intertrade

【ウィスキー日記】ブラックブル30年 50% (現行品)


休日は特に用事が無い以外は、炊事に洗濯、家事全般をこなすのが日課になりつつあるくりりんです。
平日は妻が一人でがんばってますからね。
飲みにいくことは許可されてますが、居るときくらいは子育てに貢献しないと後が怖いのですw

さて、今夜の晩酌は現行品?というべきなのか、
まぁ今でも買えるので現行品なんでしょう、異色のブレンデットウィスキーです。

IMG_8722

ブラックブル 30年
BLACK BULL
MATURED THIRTY YEARS IN SHERRY OAK CASKS
50% 750ML

レーズンなどのダークフルーツ系の酸味と甘み、カカオチョコレート、濃厚なシェリー樽香、微かに硫黄もある。
香り、味同様にしっかりとしたシェリー感があるが、全体を通して度数を感じさせない柔らかさがあり、
フィニッシュは程よいウッディさと、長熟グレーンのバニラクリームや穀類を思わせる甘さが続く。


ダンカンテイラーが2年ほど前にリリースした、力技のブレンデットウィスキー。
ニューポットの段階でモルト6種類、グレーン1種類をブレンド、そのままシェリーオークで30年。
いわば30年間マリッジしたウィスキーなわけですが、どうせブレンデットだからたいしたこと無いんでしょと、
思わせておいて、香立つブレンデットとは思えない、シングルモルトと見まごうほどのリッチなシェリー香。

近年の擬似シェリー系ウィスキーにある、生木のようなフレーバーがほぼ無く、
ちょっとの硫黄さえ気にならなければ、近年珍しい良質なシェリー樽ウイスキーとしての仕上がり。
絶対ラベルで損してると思う一本で、仮にピアレスで出ていたら在庫があるなんてことはなかったと思う。

ブレンデットは現行品でも30年クラスになるとそれなりの完成度というか、あぁこういうところを目指しているのかという、
シングルモルトとはまた違う世界観がだいたいの銘柄にあるのですが、このブラックブルはブレンデットでありながら、
モルトウィスキーとも戦える、ブレンデットとしては異色のベクトルを持っています。


ウィスキーフェスで試飲し、そのポテンシャルに驚かされた記憶があり、
シェリー系ウィスキーがより貴重になったこともあって、1本自宅に抱えてみたわけですが、
口開けよりは多少時間がたった後のほうが全体的にこなれる印象で、楽しむには少し時間が要るかなというところ。

現行品のブレンデットウィスキー全般では、実質的な流通価格を考えなければ響30年、考えると響21年が自分的にベストなんですが、
ブレンデットスコッチに区切れば、品の良い匠の技のバランタイン30年、力技のブラックブル30年がランクイン。
このシェリー感は葉巻との相性も良いと思いますよ。

ブレンデットだから・・・と、飲まず嫌いしてる方。
最近のシェリー樽モルトと是非比べてみてください。