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Malt Night 3rdを終えて

>Malt Night 3rd

シングルモルト見習い氏からのご提案で、順に自己紹介させていただいたときに改めて思ったことなのですが。。。

自分は兵庫県の出身ではありますが東北ぐらしが長く、ウイスキーと出会った90年代は60年代蒸留のモルトが丁度30年を迎える時期と重なり、飲み始めの新鮮さも相まってそれはどれも素晴らしい内容に感じました。

それでもやはり当時からオールドボトルへのあこがれがあり、入手困難な欧州ボトラーズの存在を知れば知るほど、「都会では飲めているのかもしれない。。。」という羨望をずっと抱え続けていました。たくさんの方からボトルについての話を聞くうち、一体どんなに凄いんだと期待が高まるばかりだったのです。

その後少しずつ自分で購入していって経験していくうちに、確かに自らの想像を超える凄いものはありました。実際にそれを確認できただけでもありがたい事だと思います。でももっと早く知っていたらどんなに毎日が楽しかっただろうとも思います。当時飲んでいたボトルの良いところをさらに多く見つけることが出来たかも知れないと感じるのです。


日々ウイスキーを飲み15年が過ぎた頃。。。ブログを開設して、深くウイスキーについて語り合うことが出来る方達とお知り合いになる機会が増えるようになると、「実際に凄いと思ったボトルを一緒に飲んで感想を交換しあう」機会をつくりたいという気持ちが高まりました。先のような時期が長かったこともあってか、せっかくなら普段あまり飲めないような、BARでは商品にしづらいものの中から選ぶようにしました。

皆さんのご協力があって、現実に開催することが出来ました。いわき(続会が東京赤坂)、大阪、そして今回の東京六本木。


大阪での反省があり、今回提供するボトル選考には大変悩みました。

そこで、参加者の方も日頃交流のある方をご招待するかたちにさせていただいた上、ここ数年実際にテイスティングしたことのあるボトルの中で手持ちがあるものを中心に据えることにしました。正直冒険するよりも安定を選んだ部分が強かったというのが本当のところです。。

そのおかげといいますか、くりりんさんと開催前に「もし詰め替えのフェイクだったらどうしよう。。。ボトルは本物のはず。。。と怯えていたマッカラン62」以外は、ある程度のゆとりをもって提供することができました。(結果マッカランも問題なく、良い状態で安心しました)

直近でテイスティングノートを書いたことがあるボトルが多かったので、会の終了後記事を読んでいただけて、確かに共感することが出来たとメッセージを頂戴し、本当にありがたく思いました。

ブラインドテイスティングを集計して改めて思ったことですが、短期記憶は長くて2分ともいいます、人の嗜好というのは本当に幅が大きくて、同じものを飲んでいる時にタイムリーに感想を語りあうことが、一番率直にニュアンスを伝え合うことが出来る方法なのではないかと感じました。

そして他の方の感想を聞いて、いままで上手く捉えられていなかった部分に多く気づくことが出来ました。特に今回勉強になったのは、注いだ後にステイさせて置く中で、いかにポイントポイントで魅力的なフレーバーを探し出すのかという点です。みなさんのテイスティングスタイルを拝見してとても興味深く勉強になりました。

自分は完全にドリンカーで、美味しく飲める状態のうちに、ストックしてある分は全て経験して行きたいというのが、ある意味目標になっています。

座談方式で行なう都合もあり、1回につき参加頂く人数的には多くはできないのかも知れませんが、今後は少しでも間口を広げて、交流させていただく場を持ち続けていきたいと思います。

どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。