連休の最終日、明日への活力となる今日の晩酌は、山崎18年の現行品。
最近、自分の中で評価急上昇中の一本です。
シングルモルト山崎18年
43% 700ml
前回は個性際立つアイランズ系の仕上がり、余市10年でしたが、
山崎はスペイサイドのような穏やかな仕上がり。
煮たリンゴのようなやさしい甘さや酸味、レーズン、香木を思わせるウッディーなアロマ。
シルキーな口当たりで、品の良い紅茶やシェリーの甘さ、微かにカシューナッツの香ばしさ、
鼻抜けにミズナラ由来の伽羅の香り。余韻はビターでほのかにスモーキーさを感じ、長く続く。
最近シェリー樽の枯渇と価格高騰から、これというものがリリースされなくなり、
それでもリリースされるボトルは擬似シェリーと思しき生ぐさ系の味か、リチャーでフレーバーをごまかした樽いじり系の味がほとんど。
GMのストラスアイラやモートラック、マクファイルズの30年、40年モノはいつの間にか姿を消し、
いいなと思うボトルの価格はオークションで青天井。
（つーか最近ボトル全般高いですよね、円安円高とか関係なく、モルトそのものが値上がりしています。）
もちろんウィスキーはそれだけではなく、バーボン樽系統でそこそこのモノはリリースされていますが、
シェリー樽熟成の良いモルトの味を知ってしまってる身としては、悲しい限りです。
こうした中、個人的に良質シェリー樽ウィスキーに変わるボトルとして、今評価急上昇中なのが、この山崎18年。
シェリー100%ではないですが、シェリー樽原酒に、ミズナラ樽、オーク樽の長熟原酒をバランスよくブレンドしており、
おそらくピーティーな原酒も使っているのでしょう。それぞれが良いアクセントになって、加水も良い具合に作用、実に多層的。
さすがサントリー、さすがコッシー！、良質なシェリー樽熟成シングルモルト顔負けの仕上がりです。
モルト沼にはまりだしたころは、旨いは旨いけど、たかが18年モノでこの価格はなぁ。。。
2万も出したら良いものいっぱい買えるわ、と。まぁこんなふうに考えていた時期がありました。
ところが、気が付けば買えたはずのものはなくなっていました。
この山崎はというと、市販価格はお値段据え置きですが、
ギフト品でそれなりの量が流通したため、オークションでは13000円前後で取引されている状況。
つまり、いつ買うの？今でしょ！
ハイボールで飲むなら響21年もオススメ。
こちらもオークション流通価格12000～13000です。
