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クラガンモア Cragganmore 17yo (62%, OB, Manager’s dram, 1992)

 

タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:上面発香勢いが凄い(+++) 木の実 枝 植物感(茎・葉) アルコール感しっかり(+++) 味噌(+) 醤油(+) みたらし団子 ピーナッツ 柿 ミルクコーヒー(+) ミルクティー(+) 紅茶 ココア チョコレート  

【ミドル】:ボディしっかり厚みがある(++) 麦と砂糖が固まった感覚(++) 焦げた麦 ビターチョコレート(+) カカオ  

【フィニッシュ】:鼻抜け優先(凄い勢い)(++) 返りも勢いがある(++) 濃いめの紅茶 焦げた麦 ビターチョコレート 角が立たないスパイシーさ(+) ピーナッツ アーモンド


2010年2月27日

1992年瓶詰めのクラガンモア・マネドラ。

あまりボトラーズでのリリースも多くないクラガンモアをたくさん試すことは難しいと思いますが、同蒸溜所にたいしてのイメージは、極めてバランスが良くて複雑な香味、紅茶やチョコレートのような感覚で「万人向け」という捉え方をされる方も多いかと思います。

しかしながら本ボトルは、日本でいうと「ダシ」のような風味が樽由来と思われる木材感と相まって、見事に芳香している部分など、ある程度あれこれ飲んでいないと難易度が高いような要素が肝なのかなと思いました。

やっぱり1杯で満足感を得るとするなら、そういう他を引き立てる「ダシ」部分も必要なんでしょうね。

**GOEテスト導入してみます。従来通りトータルでマイナス評価するようなボトルは本ブログにはアップしません。

GOE(Grade of Execution)は、0をベースとし-3から+3の7段階で評価された各要素のできばえ。要素毎にそれぞれ評価の観点(着眼点)を設定します(フレーバー要素ごとに評価します)。
要素の中でプラスに評価するべき点を探し、0 – +3の評価を与える。
要素の中でマイナスに評価するべき点を探し、1で出した数値に0 – -3を加える。

これで同じフレーバーでも「印象の強弱」を表現する事ができると思います。

問題は「ベースの0」とは何か?という部分。「評価者の嗜好の基準点」といえる思いますし、各人によって大きく異なる部分だと認識しています。

同じ要素を見出し、同じくプラス評価であれば、複数人の評価者間で「喜びを共感出来て素晴らしい」ということになると思います。

また長くなりそうなら別記事をUPさせていもらおうと思いますが、この基準点は「飲み始めのとき、どう記憶したか?」という部分が大きく左右します。

例えば小学校高学年ぐらいに自分が好きだった音楽を、今は大していいとは思わないのに忘れられない。結果今でも好きだというような場合。

要点は、過去には良い評価、記憶を行ったということで、この基準を汎用的にルール付けするなど意図的に変更を行うことは不可能に近いと思います。

上記の逆パターンもありえます。食べ物の好き嫌いと同じで。。。 悪い記憶も残ります。

ですので度々書いていますが、対象を好きでい続けたいのであれば、「悪い記憶は残さない方がいい」ということに尽きます。

基準点の意図的な変更も、過去の記憶を変更することも容易ではなく、激しく時間を要する行為です。

日々出来ることがあるとすれば、今後未来の記憶をなるべくいいものにするということしかありません。

ボトルの選択も、飲む場所の選択も、一緒に飲む人もすべてが関連してくると思います。

万全を尽くしてもマイナス要素があるのならば、嗜好品ですからそれは忘れてもいいでしょう。人間ができる脳のコントロールとはそういった範囲のものなのだと思います。