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グレンマレイ Glen Moray 30yo 1959/1989 (42%, R.W.Duthie, 75CL)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 Bar飲みのため非公開


【ファースト】:濃く赤みを帯びた琥珀 高貴 チョコレート(++) 巨峰(++) 青いメロン プラム アセロラ 桃 時間と共にバタークッキー ややオイリー かすかにオレンジ ミントの葉

【ミドル】:ボディは広がる(+) 白桃(++) 麦感しっかり(++)(焦げた印象はおだやか) 濃厚なシェリー感は粘性がある(渋みはほとんど感じない) イチジク シナモン 植物感は葉っぱ 木材 時間と共にクリーミー バニラ

【フィニッシュ】:鼻抜け優先 巨峰 青いメロン 甘みはしっかり果実的(+) 焦げた麦 ミルクチョコレート スパイスはさほど目立たない コーヒー ココア


ダッシーズのボトリング、1959グレンマレイ30年。

30年の熟成年数と濃厚シェリーの厚みを考えると、42%の度数が決して加水じゃないような気がしてきます。

この感覚は  Springbank 1964 (46%, OB, Black Label with White Letters & Big’ S’, 75cl) c1998 の再来。

見た目からして濃そうなのに決して渋くはなく、甘みが強いわけでもなく、複雑というよりも濃厚シェリーの中にたくさんの味覚が包まれていて、それを取り出しに行くようなイメージ。

直近の1972グレンドロナックともまた違う、「味がしそうでしない。だけど粘性がある」不思議な錯覚を覚えます。

また印象的なのはふくよかな麦感。グレンマレイは1958年にフロアモルティングからサラディンボックス利用に移行しますが、1978年までは自らの手でモルティングを行っていたとのこと。

本ボトルのような濃厚シェリーにも負けない、しっかりとした麦を製麦していたというのは立派です。