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ブルイックラディ Bruichladdich 1965 (54%, G&M Cask Selection, Late 1980’s)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 Bar飲みのため非公開


【ファースト】:卒倒 高貴 杏 ほうじ茶の渋み 青みの強いメロン アルコール感強いが角が立たない クッキー 甘みの少ないカスタード

【ミドル】:ボディは広がるイメージ 焦げた麦 とろみのある甘さ お茶やマスカットを思わせる渋みが一貫してある ブドウの皮

【フィニッシュ】:鼻抜け、返り共に素晴らしい(++) 切れ上がる 杏 スパイスは大人しめ 渋みと甘みの融合


ブルイックラディのハウススタイルが語られるとき、しばしば聞かれるのが「洗練した華やかさ」を持ったアイラモルトというフレーズです。

洗練されたというと「過美」でなく、余分なモノを削ぎ落したイメージがありますが、本ボトルはまさにそのとおりと言えるかも知れません。

シェリー由来の杏がとても上品に感じる一方で、燻製感が麦と相まった「渋み」がそこにはあって、しかしながらそれは行き過ぎておらず、むしろ甘さを引き締める役割を果たしています。

麦の甘さが最大限引き出された上で、巧みにバランスされている印象です。

フィニッシュはとてもパワフル。目が覚めるパンチが返ってきます。

このボトルのクオリティを一段と引き上げているのは間違いなくフィニッシュの力強さだと思います。

そしてその力強さは、既に感じ取ることが出来ている繊細なフレーバーを引き上げて輪郭を際立たせる役目を果たし見事に切れ上がった後、しみじみ余韻に浸らせてくれています。。

繊細かつ大胆。ブルイックラディの「構築美」に圧倒される1本です。