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ラフロイグ Laphroaig 10yo Cask Strength (55.3%, OB, Batch003 JAN2011)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

[opentasting]


タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:濃い琥珀 煙 ヨード感は少ない サラミ 動物的脂肪酸 軽いレザー 10年熟成にして、アルコール感の分離はない 奥からダシ 貝類 香木っぽさも

【ミドル】:ボディは厚いというよりはボトムがしっかりしている フィニッシュにかけて盛り上がる 軽くイチゴジャム

【フィニッシュ】:鼻抜け十分 返りパワフル ブラックペッパー  燻製   焦げた麦  切れ上がるイメージ


最近ラフロイグの安定感が、(他の蒸溜所と比較して)極めて高いです。保存樽の品質、ブレンダーの力量共に充実しているのでしょう。

さらに安心材料となり得るのが、OB 10年カスクストレングス バッチ3。

アマゾンUKでの販売価格は£39.72!

http://www.amazon.co.uk/LAPHROAIG-Strength-55-3-Whisky-Bottle/dp/B0045TER9C

コストパフォーマンスで言うならば、ここ最近では間違いなくトップクラス。

ヨード感が前面に出過ぎずに、各フレーバーを支える側に回っている感覚です。これまでのバッチの中では、一番ハイグローブ寄りな要素を多く感じます。


バッチされる樽のレベルが上がったというべきか、シェリーも色濃く、香木やいちごジャム感も、強くはないですが確実に存在していますし、15年以上になると「丸みを帯びる」ラフロイグ独特の質感も、この10年カスクストレングスでは、決して丸くおさまること無く、はっきりとしたエッジを感じることが出来ます。

リリースの多いラフロイグにあっては、現在このエッジの効いた質感がむしろ新鮮な感覚として受け取れます。


率直に本年のアイラフェスボトルよりも高品質。

そして何よりOBのリリース本数の多いヴァッティングの方が、他ボトラーが最近出したシングルカスクよりも、明らかに美味いというのが素晴らしいです。


ラフロイグ Laphroaig 25yo ‘Cask Strength’ (48.6%, OB, Limited Edition, 2011 Edition)

25年カスクストレングス、10年カスクストレングス(本ボトル)共に、2011年バッチはかなりクオリティが高く、おそらく後になって評価が高まるのではないかと予想します。

両ボトルともまだ買えますし、個人的に本年リリースの中では特に推奨できるボトルです。

こういったボトルは、ぜひともタイムラグなく国内正規流通させて頂きたいと思います。

今年の夏は暑い上に節電で、ハイボールも俄然人気だと思いますが、次の段階、少々プレミアムなメニューとして10年カスクストレングスを置かない手はないと思うんですけどね。

なにより新規リリースで良心的な価格設定でもあります、たとえハイボールにしたとしても高ガス圧に負ける味ではないでしょう。