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グレンファークラス Glenfarclas 8yo (40%, OB, 75cl, Frattina Import, +/-1977) c1977

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 BAR飲みのため非公開


【ファースト】:上面発香素晴らしい(+) 蜂蜜(++) 程よく八つ橋の香り(+) 華やか きなこもち ホットケーキ バニラエッセンス 種なしブドウ 湿った木材(樽)

【ミドル】:ボディ膨らんだのち舌にしみ込むイメージ ライ麦パン バニラ ベッコウアメ 蜂蜜 角が立たない落ち着いたボディかつ芳醇 アーモンド ナッツ 木材

【フィニッシュ】:鼻抜け優先(+) カスタードの甘さ シュークリームの皮 唐辛子 シシトウの辛みと苦み こしあん 塩 しっかり盛り上がる余韻


70年代後半瓶詰めのOB、グレンファークラス8年。

濃厚なシェリー感ではなく、程よい種なしブドウのような香り。麦感と甘さがとてもよくバランスされています。

スクリューキャップの恩恵もあってかコルク臭が移るようなこともなく、瓶詰めされてから40年以上経過していることによるのか、それとも古い原酒を惜しげもなく使ったことによるのか、8年熟成とはとても思えない落ち着きと、芳醇なフレーバーを身につけています。

甘みも良質でしっかり。麦感と相まってカスタード~シュークリームの皮のような印象です。

もちろん発売当時に戻ることはできないですし、本ボトルはオフィシャルヴァッティングでしょう、熟成年数は樽詰め時に予め決めておくことも多いという前提であったとしても、加水のボトリングが数十年の時間を経ると、同年蒸留の長熟・近年ボトリングに全く勝るとも劣らない魅力を持っていることが多々ありますよね。。。

瓶内だけの話なのか、それとも光なのか、大気と極微量の呼吸を行っているからなのか。

そんなことをもう何回考えたことでしょう。。。 材料さえそろえば簡単な実験で確認できそうなんですが。。。

グレンファークラスの魅力は濃厚なシェリーだけではないんだなと再確認できた1本です。