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ベンリアック Benriach 1966/2010 (56.1%, Gordon & MacPhail, Private Collection, C#605, 119/129Btls) 1st fill American Hogshead表記

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 BAR飲みのため非公開


【ファースト】:若干濃い琥珀 和三盆 巨峰 奥にこもった白い桃 軽くオイリーで粘性を感じる 蜂蜜 濃い紅茶(アールグレイ) かすかにウッディさも ピーナッツ 時間と共に柑橘オレンジ 

【ミドル】:ボディは角が立たず丸みと粘性がある 巨峰の皮 アルコール感とフレーバーの融合(マッチング)が素晴らしい フィニッシュにかけて盛り上がる 紅茶 桃の甘みが奥から支える 

【フィニッシュ】:返り、鼻抜け共に良好 決して鋭さが先行せず、アルコール感の強さが上面発香のパワーを押し上げている印象 巨峰 紅茶 余韻でやはり桃 若干のウッディさ 甘さは桃と、和菓子的甘さ 


ベンリアック 1966/2010 G&Mプライベートコレクション。

特筆すべきは1966年蒸溜、2010年詰めにして56.1%をキープしたアルコール度数。

熟成年数の長さが、フレーバーと強いアルコールを上手く融合させていて、近年リリースのOBのように「白い桃のような果実」を前面に発散するような印象ではなく、奥から徐々に現れる様子。

単純にこれはTWA向けのOB(1975)のように、詰めた樽との相性なのかもしれません。ただ。。。1st fill American Hogsheadに対してどのようなイメージを持てば良いのか。。。多少ウッディでも案外モーレンジ系のブドウは感じ取れたりと、印象は決して悪く有りません。

総じて素晴らしく、(比較的、従来のリリースボトルよりも)複雑なフレーバーのバランスがとれていながら、アルコール度数の高さがそれらの輪郭をわかりやすく浮き彫りに、力強くさせている印象です。