ボウモア1999-2010(10年)YAESU & MEJIRO 55.7% #353


BOWMORE
YAESU & MEJIRO
(ボウモア 八重洲 目白ラベル 10年)
Aged 10 Years

700ml 55.7%
Distilled: 6th September 1999
Bottled: 7th May 2010
Cask type: REFIL BARREL
Cask No: 353
Bottle No: Y11/240

価格:5980円
スコア:83点(100点満点中)
テイスティング:オープンテイスティング
※画像左はラベルの比較対象物


【テイスティングコメント】

香り:穏やかな香り立ちで注ぎ立てはバニラの甘さ、フルーツとドライでスモーク、
グラスになじむことで、徐々にメンソール、昆布、ドライマンゴーやパイナップル、奥から60年代ボウモアの南国系のうっとりするようなアロマも感じられる。
また、穏やかなヨード、ニボシのようなピート感も出てくる。バランスの取れた、現代のボウモアの良い部分がしっかり出ていることを予感させる香り。

味:スムーズな口当りで透明感があり、55度とは思えない入りから甘酸っぱいフルーツ感、
ドライマンゴーやパパイヤ、レモン等の黄色フルーツが少しの粘性をもってしっかり広がり、フルーツの時間差で塩のニュアンス、そしてピート薫香が出てくる。
鼻抜けはピートスモーク(タバコ系)と絞ったような柑橘系のニュアンス。
フィニッシュはピートのビターさをベースに、塩とグレープフルーツ、トロピカルなニュアンスもあって適度にドライ。
舌上にスパイスを感じ、時間と共に収まるが、その他は長く続く。

少量加水でフレーバーが開く、ハイボールとの相性も良く、バランスは崩れない。
ボウモア好きなら69ビンテージの再来と錯覚するかもしれない・・・というのはさすがに言いすぎかw

ラベルが表裏とも秀逸で、もちろん味も価格も文句なし。
なによりこのビンテージ、この熟成年数でこの味わい、ボウモア蒸留所の明るい未来を感じさせてくれる。
背面ラベルのメッセージそのままに、笑顔で楽しみたい。

(下:秀逸な背面ラベル)