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ハイランドパーク Highland Park 1996/2003 (60%, Signatory ‘Cask Sample’ series, #140)

 

タケモトカツヒコ

[opentasting]


タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】75 pts


【ファースト】:薄い琥珀(ほぼ麦焼酎の色) 乳酸(+) 粘性の少ない蜂蜜 ヨーグルト(+) グレープフルーツ 未熟なパイナップル アルコール感鋭い

【ミドル】:ボディはしっかりしている 奥から時間経過とともに干した麦質 赤みのある花(レンゲ?) レモン 

【フィニッシュ】:ややアルコールが分離している 返り優先 油分少ない 


ハイランドパーク96 7yo  SigVカスクサンプルシリーズ 60%。

別に非売品であったわけでもなく、当時一般人でも普通に入手可能だったシリーズですが、10年近く経つとそれなりの箔が出るものなのかもしれません。

(価格もかなり安かったもので、その見た目から、BARでこれを特別に入手したとか言われた場合には、それは箔付け行き過ぎだとは思います。)


熟成が短くても、それが逆に魅力や目的に映るこういうリリースは近年少なく、またどこかやれば面白いですね。

明らかに未熟で、乳酸豊富な中にも「ハイランドパークとしての骨がある」といいますか、とても勉強になる、1度は飲む価値があるボトルだと思います。

 


(余談ですが)

ダグラスレインが今や英国ボトラーとしては最多リリースをひた走っていて、昨年末からディレクターズ・カット(レンジ)を導入、なかなか面白いリリースが続いています。

ベン・ネヴィス66などアーシーの権化のような価値あるヴィンテージがディレクターズカット。。。

ボウモア80年代はO&R。。。

一体全体オールドアンドレアの存在価値が非常に微妙な体裁となっているように個人的には思われ、どういうふうに収拾するのかを注目しています。

単に箱の違いにはしてほしくないですね。

国内代理店JISさんの取り扱いが、たしかに大量リリースの前に大変なんだと思いますが、私個人的にはディレクターズカット含めて、最近にない高品質なものが含まれているだけに、なんとか頑張っていただきたいなと。最前線が昨年までのように、スタンプ付けてもOMCでは苦しい気がします。

JISさんもメゾンのように(葉巻でもありますけど)、ボトラーの通常リリースに、さらなる箔付けを行う(推薦を行う)立ち位置で、付加価値をつけて行かれたらどうなんでしょう。そのためにはより質の高い国内独自のテイスティングノートを期待したいところ。ぜひ頑張っていただきたいです。

**DL社はプレスリリースに必ずテイスティングノートを付加しています:リンク