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第4回SBT Sample No,E くりりん 正解発表

第4回SBTの運営、お疲れ様でした。

回答が遅くなってしまいましたが、
ちょっと確認したいことがあって回答をラストまでずらしました。
その確認したいことというのは追って述べさせていただくとして・・・

前々回のボウモア93から、前回の悪意あるアードモアにより、腹黒認定の声も既に聞こえておりますが、
サンプルEの正解は、ボウモア・テンペスト Batch4 でした。
サントリーのリリースによると発売日は2012年11月27日。
まごうことなきニューリリースな1本となります。


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BOWMORE TEMPEST Batch4
Aged 10 Years
FIRST FILL BOURBON
700ml 55.1%

SBTスコア:85.8点
SBT価格:9750円


SBTスコア、価格とも中々ですね。モノとしてはちょい前までの円高傾向で、
5000円前後での入手が可能ですから、コスパ指標と捉えるならかなり良好な部類といえます。

これまでSBTのラインナップの中で、オフィシャルボトルはいくつか出題されましたが、
オフィシャルニューリリースの出題は無かったと思いますので、Whisky linkが、SBTが、どう評価していたか、
購入側にも販売側にも一つの指標として情報発信できるのではないかなと考えての出題でした。

つまりは、市場へのメッセージとしての出題で、ぶっちゃけニューリリースが出ていればボウモアでなくても良かったんですw


そんなところで皆様の回答を見ますと、優先順位は別として、まず全員がボウモアの要素を感じています。
グレープフルーツ、南国的要素、スモーキーさ、石灰、余韻に広がる塩分と土っぽさ・・・
口当たりではオイリーさも感じますが、広がり方は荒さというか若干若さも感じられます。
ボウモアの特徴的なニュアンスは本ボトルにおいても非常にわかりやすく、ブラインドでこの回答なら、
ラベル見ながら飲んだらより一層ということだと思います。
一方で、ボディーのライトさだけでなく、ローランドのニュアンスや紙っぽさを感じられた方がいたり、
ニュースピリッツという非常に若いところが予想されていました。
言われてみると、近年のボトラーズ・リトルミルにあるような、作為的なフルーツ感にも似た要素は確かに感じられます。
また、自他共に認めるボウモア愛好家であるタケモトさんのみ「ボウモア」蒸留所の回答がないということからも、
ボウモア蒸留所の2000年代は、90年代の酒質からまた徐々に変わりつつあるということの裏付けもとれ、
なかなか面白い結果でもありました。

テンペストはバッチ1との比較では、明らかにボディがライトになってきており、フルーツ感もちょっと浮ついた感じになっています。
思い返せば、1と2は対して違いはなかったものの、3になって明らかにボディがライトというか、
熟成感が薄くなり、その傾向が4になって顕著になったというような感じです。
バッチ4に使われているであろう原酒の幅を考えると、ほぼ2000年以降蒸留の原酒であることから、
まさにボウモアの新時代、21世紀のボウモアともいえるのが本ボトルなのではないでしょうか。

昨今、2000年前後蒸留のボウモアは様々なボトラーズからもリリースされていますが、そのキャラクターはほぼ同系列で、
ボウモアのハウススタイルと言われなたならば、今はこれだよと答えるにふさわしいボトルであり、
オフィシャルボトルとして実にオフィシャルらしいボトルでもあると思います。

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さて、蒸留所当てとしてはボトル指定としてはともかく、蒸留所は第一指定で当ててくるだろうと思っておりましたが、
意外とひねりというか、出題者の黒さというか、いろいろな要素を考えて勝手な心理戦(笑)が展開された結果、
回答を出された方が多かったようですね。まったくどこの誰の影響でしょうか、自分を信じてくださいw

しかしながら、蒸留所正解は、あだもさん、ガースーさん、ゴブリンさん、マツキさん、2chの人さん、
りゅうたにさん、STさん、大島さん、とぅーるさん、正解でございます。

ただ、ゴブリンさん、マツキさん、2chの人さん、STさん、は並列または第2、第3候補指定としていますが、
本出題をWFプレブラインド大会と位置付けるなら、バッサリとツッチーに切られていますね、
血も涙もなくもなく。加点くらいはつくかもですがw

また、ボトル指定はSTさんと2chの人さん(さらに93点の高評価!)でしたが、STさんに至っては、
ニューポット系予想でテイスティングしておいて、最後の最後でテンペストというなんという神展開。
マークシート方式なら通りますが、残念ながらSBTは記述式ですし、
プロであるお方から途中経過の伴わない回答が出てしまうなんて・・・うそ・・・RASENのマスター意外すぎ・・・(絶句)。
しかし、見方を変えれば注ぎたては香らない、酸味系が強く感じられたということからの予想とも取れますので、
ネタを提供いただいたことに感謝しつつ、今日はこの辺で勘弁しておこうと思います。

さらに某関西球団ファンも裸足で逃げ出す、煽りのスペシャリストで、フードボッチ代表である
満を持して登場した10年に一度の逸材、新人で4番のとぅーるさん。
某北の国の偉大にして高潔な方並みに長い肩書きで何がなんだかわからなくなりつつありますが、
初のSBTで堂々たる立ち回り、流石ですね、伊達に煽っていないということでしょうか。
個人的には爆死してもらったほうが煽りがいがあったのでくそつまんねーなくぁwせdrftgyふじこ

スペシャルゲストの大島さんも流石の安定感、ブラインドテイスティングチャンピオンここにあり。
出題意図までは・・でしたが、今回のSBT全出題を通してすばらしい正答率、テイスティング。
SBTで正答率はおまけですが、完全に覚醒していますね、感服いたしました。


今回回答発表をラストまで遅らせた理由は、
全回答を待って、オフィシャルやニューリリースが少なければ、我々のブラインドってそゆの少ないんでない?
という疑問提議も兼ねようと考えていたのですが、案外ニューリリースやオフィシャルが含まれており、
出題のバランスは良い感じで、やっぱみんな考えていること同じだなぁと思ってしまいました。
(がーすーおせーよとがーすーのせいにしておくw)

まぁこれまでの出題がどうこうという話ではありませんが、SBTとWhisky linkは日本で本格的に活動する
唯一といってもいいウィスキー愛好者による営利を目的としない活動です。
我々の活動により広く情報を発信し、認知されることを目的とするならば、そこはバランスを取る必要もあり、
例えば現行オフィシャルボトルをもっとしっかり情報発信しても面白いかなと考えたところです。

WF惨敗の歴史も記憶に新しい話ですので、オフィシャル系の試みがあってもなぁと思いつつ、
今回のSBT出題も楽しんでいただきまして、ありがとうございました。