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ケイデンヘッド・グレンバーギー 1978-1999(19年)59.1%

CADENHEAD
Authentic Collection
Glenburgie-Glenlivet

AGED 18 YEARS
Distilled: 1978 september
Bottled: 1997 January
700ml 59.1%

テイスター:くりりん

スコア:80

スポット:モルトBAR BURNS


香り:梨、少しのシナモン、ハーブ、白色系のフルーツが香る。白ワインのようでもある。
乾いた木の香り、少しアルコールのキックもある。時間と共にフルーツ感が増す。

味:リンゴや梨のようなフルーツ、少し湿った木、芯のある麦芽、バーボン樽のニュアンス、
サワークリーム、フィニッシュにかけてビターに、ピートをかすかに感じる。鼻抜け香水感、シッカロール。

コメント: 爽やかなフルーツ感があって、なかなかバランスの良いグレンバーギー。
最近はやりのバーボン樽由来の濃いフルーツ感や、トロピカルなフレーバーとは少し違う、
同系統ながらしみじみ旨い、1杯丸ごと美味しくいただける味に仕上がっている。


 

最近第2蒸留所やマイナー蒸留所が高い評価を受けています。
キャパドニックやロッホサイドが良い例ですね、数年前はまったく聞かなかった蒸留所が、
ここ1~2年の間に評価うなぎのぼりです。

その背景には、「フルーティーでトロピカルなフレーバー」があるように思います。
1990年頃は本当に騒がれていなかったボウモア60年代が、一気に脚光を浴びたように、
同系列のフレーバーを求める要素が強いのではないかな・・・と。

その系統のフレーバーを与えやすいのは良質なホグスヘッドであり、バーボン樽です。
もちろんあの思わず昇天しそうな、ボウモアやベンリアックにあるトロピカルフレーバーは
樽由来というよりも、原料由来、原酒由来のモノだと思いますので、
樽はバーボンだろうがシェリーだろうが関係なく出るときは出ますし、そもそも次元が違うのですが。

ブレンドへの原酒供給目的に作られた第2蒸留所は、酒質がニュートラルな傾向にあり。
シェリー樽でも面白いと思いますが、バーボン樽由来のバニラやフルーツ感がマッチした、
クセの無い味わいに仕上がることから、より受け入れられやすく、
結果、最近の高評価につながっているのではと考えています。
あとはマイナー蒸留所なので長熟の樽も安く残ってたし・・・みたいなところでしょうか(笑)
 

先日、ダンカンテイラーのグレンバーギー1988を購入しましたが、
これがまたバーボン樽由来のフルーツ感バッチリで、わかりやすく安心して飲める味わいでした。

今ひそかに旨いと評判になっているインプレッシブカスクのインペリアル1991もバーボンですね。
まだ飲めていませんが、シェリーが没落していく中、今後はバーボンとの相性の良い蒸留所を、
マークしていくのもアリかもしれません。