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モートラック Mortlach 14yo (57%, Sestante, label with pipers, 75cl) cork cap

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 94pts


【ファースト】:杏 レーズン 木苺 時間と共にバニラのアイスクリーム~ソフトクリーム 透明感のある蜂蜜 巨峰 

【ミドル】:ボディは輪郭が立っている 厚みがあると言うよりも、フィニッシュにかけて盛り上がっていくイメージ 程良い渋みは杏 湿った木材 燻製されたでんぷん質豊富な麦

【フィニッシュ】:返り、鼻抜け共に勢いがある 唐辛子系のスパイシーさ 杏の皮の渋みで余韻が締まる レーズン ブルーベリージャム 


(これまで出会った中で)モートラックの短熟で最も好きなボトルです。G&M for セスタンテ パイパーズ・ラベルの14年熟成、57%(100proof)

9月のイベントで開栓してから、しばらく飲み進めて来ました。

モートラックは6つの異なるスティルを持っていて、出来る原酒も多種多様。飲む機会が多くても、なかなか掴みづらい蒸溜所の一つだと思います。

しっかりとしたシェリー樽のボトリングでは「ブルーベリージャム」のような酸味と甘み、渋みと苦味、さらに粘性を持った部分が魅力的。

この点(個人的には)マッカランはオレンジ、ファークラスもオレンジ~深みのあるレザー、グラントがスミレ~加水でトロピカルといった感じの印象です。

さらに大当たりのモートラックは度数が高いと「バニラソフトクリーム、カスタード」が鮮明で、加水または長熟にはウッディさと相まって「マロン」系のフレーバーがあったりします。

最近は枯渇激しく、なかなかシェリー樽と謳っていても、明らかに本熟ではなく、酒として完成された後になって「後熟段階」でシェリー樽を使ったという感じの、フレーバーが分離していたり、覆いかぶさるようなシェリー感がするボトルが多い気がします。木材の質からいって、そろそろリフィルも限界が近い感じです。

シェリーも、ストレートそしてソーダ割りもかなりいけるので、ウイスキーのためにももっとシェリーを飲んで行きたいなと思っています。

【シェリー、ポート、マデイラの本】

読みやすく、とても勉強になる良本です。