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オーヘントッシャン Auchentoshan 10yo (43%, OB, White label, gold medallion, 1980’s) 75CL


タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
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タケモトカツヒコ (プロフィール


【短評】焦げた麦感 林檎の酸味 ボディのエッジが特徴的 時間と共にクリームチーズ


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:薄い琥珀 焦げた麦感しっかり ややオイリー 樹脂 リンゴの酸味 紅茶

【ミドル】:ボディは穏やかだが輪郭を感じる 時間とともに渋みを増す 濃厚な紅茶~時間とともにクリーミーに 上顎刺激 ナッツ

【フィニッシュ】:鼻抜け優先 返りも度数以上にしっかりしている クリーミー 焦げた麦感 甘さひかえめ お茶(タンニン系)の渋み ナッツ 時間とともにクリーミー~チーズ


ローランド伝統の3回蒸溜を守り続けるオーヘントッシャン。10年OBゴールドメダル。

三鍋氏の著作で も触れられていましたが、通常の2回蒸溜よりも1回蒸溜回数が増すことで精溜度合いが高まり、不純物の除去効率が増すため、比較的原材料に関わらず品質を 安定させることが出来た。。。。と言うのがこの3回蒸溜だといいます。しかしながら量よりも品質が問われ始めた20世紀半ば、(1960年代)にオーヘン トッシャン蒸溜所に在籍した天才ウイスキー技術者(氏名不明)によって従来のアイリッシュ方式の蒸留方法は一新され、品質のリファインに成功。。。。。

そんなお話を聞くと、本ボトルはちょうどそのリファインを終えた70年代蒸溜のモルトで満たされている可能性が高く、感慨もひとしおです。

3回蒸溜がもたらす味覚の特徴を自分の経験なりに思い起こしてみると、「ボディは輪郭が立ち、独特のオイリーでクリーミーな印象をともなうことが多い」ように感じます。

ただ数少ないですが時々ビックリするような大当たりに遭遇するのがこの蒸溜所。意外とボディの重量感を感じるものも少なくありません。