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タリスカー Talisker 1957 (100° Proof, G&M, Black Label red Letters and Eagle Picture, Red Screw Cap, 75cl)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 100 pts


【ファースト】: 据えた感(比較的短時間で消える)   厚みのあるディスク  表面にワックス層    琥珀ー透明    アルコール感は角が立っていない   ザラメ(++)   粒状の砂糖(++)(くすんでいるが甘みが豊富)   時間とともにオイリーな層が台頭  軽いスミレ 松ヤニ

【ミドル】: 分厚いシェリー層をまとった重量感のあるボディ   渋みは少ない    くすんだ杏の皮    レーズンというよりはプルーン(+)   海藻(+)   植物感は苔(++) 香木(+)

【フィニッシュ】: 素晴らしい鼻抜け(++)  塩味がここで出てくる(++)   鋭いスパイシーさ(+) 切れ上がる  表面に薄めでも硬さの有る甘みの層がある 時間と共に 燻製された麦と杏、海藻(活き活きしている)(+++)    gmシェリーの集大成か   甘さは豊富でもベタつきがない(++)  


G&M タリスカー 1957 100 proof。

レッドキャップ・黒赤イーグル・上下にDe Luxe Quality G&M アザミ表記。

おそらく1970年代ボトルではないかというお話。


良き時代の「分厚い」シェリー感は、かすかにスミレのフレーバーと、ワックス・松ヤニを思い起こさせ、当初他の要素を圧倒しています。

しかし嚥下からフィニッシュ、余韻の部分で「塩」「海藻」「風味豊かで照り焼きされた麦」が一気に盛り上がりを見せ、切れ上がり、その光景はもはや芸術の域。

トラディショナル、ジョニウォーカーのOB・シェリー・加水の記憶が、よりはっきり縁取りされた感覚。

G&Mシェリーの集大成か。

殿堂入り。100pts。