【ウィスキー日記】グレンアルバ 1970年代流通 43% @BAR Regalo 赤坂

赤坂に昨年9月に新規開店したBAR「Regalo AKASAKA(赤坂)」に伺いました。
まぁ、伺いましたといっても3回目なんですがw

きっかけは昨年「赤坂新聞」が出したこの記事。”赤坂にオールドボトルバー”

ネット検索でウィスキー関連のニュースをチェックしていてヒット、
どんなもんか、機会があったら寄ってみますかと思っていたら、
思いの外早く赤坂付近で仕事する機会があり、初めて脚を運んだのが昨年11月中頃。

マスターについての略歴は、上述の記事にも書かれているので長くは書きませんが、
ウィスキーにハマり収集をスタート、仕事勤めをしながら週末は自分が惚れ込んだ長野のBAR Regaloまで修行に通い、
BAR Regaloの銘をもらって昨年2013年9月に開店。
”Regalo”といえば東京にも聞こえてくる、松本の摩幌美と並んで長野県内で屈指のBARと言われる店。
それにしてもまぁ、この熱意というかバイタリティは素直にすごいと感じます。

ちなみにちょうどこの時期は、私が「深夜も営業中」でブログを書いていたころ。
会社や修行の帰り道でよく見てくれていたそうです。嘘でも嬉しいですね。


さてこの日の一杯は、お勧めでお願いしたオールドボトルのハイボール。

グレンアルバ
Glen Alva
従価 特級表記
1970年代流通
760ml 43%

グレンアルバは当時ダンカンテイラーが作っていたというブレンデット。
構成原酒は不明ながら、味が良いということでオールドブレンデット好きの中では定評があります。
その味は、プレーンな構成でカラメル感はほとんど無く、
バニラやべっこうのような甘さ、麦感、乾いた竹、サトウキビのような青さも僅かにあり、
ストレートで飲むとフィニッシュはややドライですが、ハイボールにすると良い塩梅に。

30ml程度をベースに注ぎ、炭酸はバースプーンに当てながら静かに落とす。
最後に5~10mlほどフロートする、ちょい濃いめのハイボール。
「ブレンドの香り、味をじっくり楽しんでほしいと思って・・・
でもどんどん注ぐ量が多くなってきて、こっちは懐が痛いんです(笑)。」とマスター。

お通しで出てくる無塩ナッツは、好みの量の燻製塩を振ってから戴く。
グレンアルバのすっきりとしつつコクのあるハイボールとの相性も、中々良いです。

 


(当日のチョイス:ブラッカダーはリンクウッド1978。ピートは控えめで麦とほのかなフルーツ。
ソサイエティはカリラ1996の15年。ロンドンで入会して購入してきたという一本。)

2杯目は写真のリンクウッド1978を、これは気になっていたボトルで抜栓でいただきました。
3杯目はブラインドテイスティングで1本チョイスを依頼。
「オフィシャルですから・・・」と言うのでラフロイグのカスクあたりかと思いましたが、
それにしては透明感のある味だし、ヨードとバニラ系の甘さも少ないので妙だなとは感じつつ。
答えはソサイエティのカリラ1996(15年)で、ちょww話と違うwwww。

うーん、中々な黒さも持っているようです。
やっぱりバーテンダーはこうじゃないといけませんw
(実際はナチュラルな感じ、の言い間違えだったようです。)


同店のラインナップは誤解の無いように言うと、確かにオールドボトルは多いですが、
ストックは70年代のブレンドと、90年代からのボトラーズ主体、個人的に何となく等身大と感じるボトルが多い印象です。
そもそもマスターがウィスキーの本格収集を始めてから日はそう経っておらず、
等身大と感じるのは、要するに並んでいるボトルと自分の所有範囲との共通事項が多いんですね(笑)。

バーテンダーとして、まだ一人で店を切り盛りすることへのぎこちなさ等、
感じるところは少々ありますが、それは経験を詰めば改善される話。
それ以上に、本当に楽しそうに仕事をされているのがこの店のマスター。
楽しそうにしている人というのは、BARに限らず普段の職場や日常の場であっても良いモノです。

事実、このお店はコアなウィスキーラバー層よりも、ちょっと飲んだ帰りの元同僚や友人、
比較的ご高齢なセカンドライフ満喫中のグループやご夫婦までいらっしゃる、なんだか暖かみのある空間。
これも人柄が引き寄せるものなんでしょう。
是非今後も笑顔で”楽しいお酒”を提供していってほしいですね!

応援しています。


(Bar Regalo 赤坂 バックバー)