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第4回SBT ボトルA評価

 

第4回SBT ボトルA評価

第4回ストイックブラインドテイスティング
bottle A
出題者:あだも

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テイスター:ガースー

見るからにシェリー
ゴム、焦げたトースト、クレヨン、新しい新聞紙のインク、
樽感はそれなり、湿ったおがくず、公園の砂場、軽く煙
ドライレーズンの甘みも少し。

香りの印象ほど嫌みは無い、どシェリー、チョコクッキー
コーヒーの様な苦み、タバコ、鼻抜けにメンソール。

【感想】
これ軽井沢…だろ。そうであってくれよ
ただ、あんまり出汁感を感じなかった。

  1. 軽井沢
  2. カリラ

熟成年数:10年程度
度数:55%
希望価格:6,000円
点数:75点
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テイスター:くりりん

予想蒸溜所: ①軽井沢 ②ジュラ ③タリスカー
蒸留年:1990年前後
熟成年数:20年前後
樽: シェリーバット
度数:55%
点数:75
価格:10000円

香り:焦げたカラメル、コーヒーチョコ、松脂、微かに椎茸。強いビター感と甘さが支配的な香り。
奥にモルティーな原酒由来と思しき香りもありそうだが、樽感が強すぎて見えてこない。
シェリー樽の影響としてはファークラスやマッカラン等の一般に広く流通するボトルから感じられるシェリー樽熟成感とは異なる。独特な印象だ。
時間とともにピートで燻したようなスモーキーさも感じられる。また加水でエステリーな香りが若干顔を出すが、すぐに目立ちたがり屋のシェリーに覆われてしまう。

味:非常に濃厚な甘さ、オロロソシェリー、お菓子のシロップ、生醤油。
べったりとした印象のある口当たりだが、中間からはかすかな硫黄とスパイス、樽感が強く複雑さは無い。
余韻はピート由来のビターさ、硫黄、スモーキーな戻りと煮干や醤油等の和のテイストを感じる。

まとめ:特徴的なシェリー樽熟成感、近年詰めだろうか。モルトマニアックスに出たならば確実に高評価がくるだろうと思しき、甘口濃厚出汁系モルト。
残念ながら私はあまり得意ではないが、きっと好きな人は本当に好きな味なのかもしれないフレーバー。
予想蒸留所としては、軽井沢の近年詰めはこういった出汁っぽい味わいなモノが多く、本サンプルもそのあたりがもっとも印象として近く感じた。
次いではジュラのバイセンやタリスカーのダルブマチュあたりを飲んだ印象から、ジュラ、タリスカー、またはハイランドパークあたりなら蒸留所の酒質としてありえると感じるが、正直蒸留所当てゲームとして出されるならこの手のボトルは当てる自信がない。
濃厚系好きな方はクラッカーやレーズン片手に楽しむのもオツか・・

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テイスター:goblin

・香り
シェリー、土、木の香り、少しのピート?
時間が経つとピートが出てくる。

・味
甘いペドロヒメネス?ピート、磯、塩を感じる、奥にパイナップル、
わずかにタンニン。舌にざらつきが残る。
ボディもあった飲み応えも十分ある。

・余韻
シェリーの甘さが長く続くが、返りはそこまで強くはない。
最初のアタックと比べると余韻は以外にスムーズ。

・蒸留所
①MOSの95ボウモアのシェリー樽
②94ボウモアのシェリー

・熟成年数:17年
・点数:85
・理想価格:12000円

・コメント
度数は55%前後
甘さが中間の味わいと乖離している印象。
以前に飲んだMOSの95ボトルと非常に良く似ている。

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テイスター:タケモトカツヒコ

【ファースト】
濃い琥珀 オイリー ごま油 焦げている バーギー? やや火薬

【ミドル】
太いボディ 焦げた麦感 火薬の奥に色気があるシェリー感がちゃんとある

【フィニッシュ】
返り優先 余韻にも火薬 ドライ バーギーほど後ろに引っ張るような感はない

【その他】

【頭をよぎった蒸溜所】
・グレンバーギ
・軽井沢

【アルコール度数】
【熟成年数】
【85pts】
【20000円】

予想蒸溜所 軽井沢
蒸留年代 1980年代
瓶詰年 ここ数年
樽 シェリー (硫黄処理有り)
OB/ボトラー OB

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テイスター:T.Matsuki

・香り
濃いめのシェリー、ドライフルーツ、カラメル、レザー、カツオダシのめんつゆ、しっとりしたピート、強めのウッディネス、奥に焦がし麦、サルファリーもしっかりあるが良いシェリー感もある。

・味わい
濃いシェリー、ダシ醤油のようなサルファリー、ミーティともいえる、甘辛い煮物、焼きリンゴ、粘性あり、ねっとり甘い、強めのウッディネスの割に渋味は強くない、厚めのボディがありリッチ。後半はオイリーでピーティ。余韻は長いがサルファリーも残る。

・総評
サルファリーもあるがシェリーの良さもあり、ピートもしっかりあり厚みがある。
特に欧米で好かれそうなミーティともいえるモルト。

個人的にはダシ醤油のようなサルファリーは苦手なのだが、シェリーの良い要素もあり甘味も濃くピートもあり、好みの人はいそう。この系統のサルファリーとピーティの併せ技は、軽井沢に最も感じやすい。ロングロウやタリスカーにも感じたことがある。追加で強いて挙げるなら、サルファリーにフルーティがかき消されたボウモアあたりでもあり得るかもしれない。スコッチなら80年代シェリーの味だが、渋味は意外なほど強くないのでホグスヘッドではなくバットだろうか。

【Okay】

予想蒸留所:①軽井沢、②ロングロウ、③タリスカー
蒸留年:1980年代
熟成年数:20年程度
度数:50%前後
点数:76
カスクタイプ:シェリーバット
妥当な価格:7000円

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テイスター:2chの人

■香り
濃厚な甘いブドウ、プラム、シナモン、薄く乳酸、薄く出汁醤油
総合的に大好きな香り

■味わい
濃厚な甘いブドウブドウジュース、フレッシュなブドウ、強い甘さ、
良い意味での強烈な樽、ほどよいタンニン、

■余韻
タンニンが甘さを引き締める、甘酸っぱい、軽く麦感
度数を感じるが甘いのでぐいぐい飲める。

■総評
大好きな香りと、香りから連想する味で期待通りのモルト
すごく美味いモルト。

シェリー感から1985-1990くらいと予想。
ボトリングも最近な気がする。
これだけブドウ感に溢れるシェリー樽を利用できる蒸留所は限られているのでは?

もし近年のボトリングであれば
これだけブドウ感溢れるモルトが飲めれば
これからのシェリーカスクも期待してしまう1本だと思う。

予想は
自分にはピートを感じない。
なので良いシェリー樽からゴインを最初に連想する。
ボトル指定であれば2011年の前半頃に流通したゴイン1987#354辺り。
他は良いシェリー樽からドロナック。
「青臭い草」系の原酒をシェリーでコーティングして素晴らしいモルトに仕上げるのは
ハイランド系の得意分野だと最近は感じている。

軽井沢の場合はピートを感じるし、シェリーが黒糖寄りになるイメージがあるので
予想から除外しています。

■予想
蒸留所 : グレンゴイン、グレンドロナック
蒸留年 : 1987年
熟成年 : 20-24年
カスク : ファースト・スパニッシュオーク
度数 : 55度
点数 : 95点

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テイスター:りゅうたに@射命丸

「香りや味わいなどテイスティングノート」

香りはピート系、アルコール強い、シェリー、オールドボトル感?味はアルコール適度、酸味しっかり、薬っぽい、ねっとりした甘さ、シェリー、苦味あり、ピーティー、ヨードあり、鼻に抜けるヨード感、しかし潮っぽくはない印象。

「アルコール度数」
53%近辺

「蒸留所」
ロングロウ(スプリングバンク)
その他アイラじゃないピーティー系蒸留所

「蒸留年」
1970近辺

「熟成年数」
20年オーバー

「点数( whiskylink方式)」
90

「妥当だと思うボトルの価格」
15000円

「その蒸留所を選んだ理由」
潮っぽくないので内陸かなあと思った。

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ここからゲストテイスターの方々

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テイスター:ST

・アロマ
オールドっぽいスモーキーさ、シソ、紫陽花?
少しヒネた香り。ベッコウ、カラメル、少しウーロン茶

・フレーヴァー
苦味、少し苺、ローランドのようなもわっとした味がする。
割とふくよか。

・テイスト
苦味、甘さ、辛さがやってくる。程よく古い?

・総評
さっぱりわからない。
少し古いオフィシャルのローランドモルト?
時間が経つとよりシェリー香が支配的になるが・・・どうもワイン樽系のフィニッシュにも感じる。

・アルコール度数
43~48度

・熟成年数
12~18年

・ヴィンテージ
1990年代

・予想蒸留所
グレンキンチー ダブルマチュアード

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テイスター:大島

【香り】
金属臭を伴うシェリーカスクの香り。
パフューミーでフローラル。こげた醤油のような香り。
香りから判断するとパフューミーシェリーのボウモアのよう。

【味】
シェリー由来の甘味、焦がし砂糖醤油。オフフレーバーが目立つ。
遅れてくるピートと感じる苦味。でもシェリー由来の苦味とも取れる。
1度目にテイスティングしたときにパフューム、2回目はそれほど拾えない。
紹興酒感がある。フィニッシュは長め。

【コメント】
あまり良いといえないシェリーカスクで熟成させていた印象。
味に一貫性があるのと、ピート感からスコッチシングルモルトのシングルカスクと予想。
悪いことは書きたくないのですが、数少ない私が苦手なフレーバーで、飲み続けるのが厳しかったです。

最初に感じた印象はそれほど飲んでいないのですが、80年代後半のパフューミーなシェリー系のボウモア。
少し違いますが、キングスバリーハンドライティングの86?ボウモアがこんな印象だった気が。
あと、熟成感から80年代半ばのヴィンテージな気がしましたが、このような焦がし砂糖醤油系の味が出やすい蒸留所といえば、ベンリネス、インチガワしか思い浮かびません。
軽井沢って、場合によってはこうなるのかなとも思いましたが、ジャパニーズではない気が。
ウイスキーショウ向けの74アラヒがタイミングと体調によってはこの手のオフフレーバーを持っていた気もします。
しかしもっとうまかったなと思います。
地域・蒸留所というよりかなり樽の影響を受けているボトルだと感じました。
シングルカスクだと思いますが、これがバッテッドだとしたら、どういう意図でこの味にしたのかめっちゃ聞いてみたいです(笑)

出題テーマは『80年代パフューミーシェリーをブラインドで評価する』かなと思いました。

【予想蒸留所】  ①ボウモア②ベンリネス③インチガワ
【蒸留年】     1980年代半ばか
【熟成年数】    25年前後
【度数】        50度前後
【点数】        78点
【カスクタイプ】  シェリーバット(1STフィルか硫黄燻蒸を強くしたリフィル)
【妥当な価格】  売っているのは12,000円前後、私が妥当だと思うのは4,800円

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テイスター:とぅーる

【香り】
華やかというよりは無骨なシェリー感。マジックインキや油絵具,松ヤニのような溶剤に属する香り。焦げた麦,深入りしたアーモンドやピスタチオ。線香のような香り。若干のダンボール。

【味わい】
やはり松ヤニ。ダークチョコレート。余韻はスモーキーで,少しひりつくような苦味。

【点数】75点
【蒸留年】1990年前後
【熟成年数】20年前後
【アルコール度数】55%以上
【妥当だと思う価格】8000円
【予想蒸留所】ブナハーブン,軽井沢,リトルミル
【総評】
近年のどシェリーボトルといった印象。ブナやリトルミルのどシェリーに感じられる溶剤系のニュアンスがあるように思います。