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マッカラン Macallan (52%, OB ‘Diamond Jubilee’)



The MACALLAN(マッカラン・ダイヤモンドジュビリー)
THE QUEEN’S DIAMOND JUBILEE
60 glorious years 1952-2012
700ml 52%


【テイスター:くりりん】
評価:★7/10

香り:ナッツ、オレンジフレーバーティー、ラスク、奥にオロロソシェリーの香り、レーズン、時間と共にミントの香りも出てくる。
甘みがありつつすっきりとした、適切な熟成年数のスパニッシュオーク系のシェリー感で、最近のマッカランらしい香りだが、
角が取れており、オフィシャル通常ラインナップとは別格、上質な印象。

味:なめからな口当たり、50度越えとは思えないほど非常にスムーズ、クリーミー、ミルクチョコレート、ナッツ、
熟したオレンジ、麦感、口の中に含んで上品で柔らかく、甘酸っぱい味わいが広がる。
余韻は程よくドライで軽やか、スパイスは感じない。オレンジママレード、キャラメルナッツ、
オーク感がじわじわと舌に残るが、後は自然に消える。全体的にすっきりとしており、次の一杯も抵抗無く楽しめる。

まとめ:最近のマッカラン直系の味わい。印象としてはオフィシャル現行の25年。
あくまで現行の範囲であるが、フレーバーの上品さと滑らかさは特筆もので、蒸留所の気合を感じる。

現行の樽でバランスを取って、エリザベス女王が乗るにふさわしいロールスロイスを作ろうと、
ブレンダーがしっかり仕事をしたのだろう。何よりも努力が感じられる。
かつてのマッカランを知っている人が飲むと・・・だが、現行のマッカランとして純粋に評価するならすばらしいボトルであり、
飲みなれていない人が飲むと雷を打たれるほど衝撃を受けることは間違いない。


【テイスター:ゴーヤー】
評価:★8/10

色合い:深いレーズンのようなアンバー

香り:上品で、明らかなシェリーの樽感と酸味、ドライアプリコット、枝付​きレーズン、柑橘系の酸味に爽やかさ。
時間を置くと、うっとりするような華やかなエステリー&ナッティ&懐かしい干し藁みたいな香ばしさのコンビネーション。

味わい:滑らかな舌触り、アタックの濃ゆさは、ドライプルーン、レーズン、​スイートホワイトチョコレート、
少しの樽感の苦みにスパイシー、​クリーミーさにさらにレーズン。ここからの展開は、
後半に透明感​のある熟成リンゴとか洋梨のエステリー&クリーミーが来て驚き、なんてクリアで軽いキレなのでしょうか。
最近系シェリーでは、突出した良い樽じゃないのかな。綺麗なマッカランです。
でも、昔のマッカランは美味しかったんだなあという​歎息とともに味わうマッキャラン。。


女王即位60周年記念のマッカラン、2012本限定。
味より希少価値なボトルなのでしょうが、味もなかなか。
60周年はダイヤモンド、では70周年は・・・?

長生きしてほしいものですね。