BAブルイックラディ1970-2002 #4840 Hogsheads 53.8%


BLACKADDER
RAWCASK
BRUICHLADDICH
(ブルイックラディ1970)

Aged 31 Years
700ml 53.8%
Distilled:1970/11/16
Bottled:2002/4
Cask type: Hogsheads
Cask No: 4840
Bottle: 1 of 178

スコア:85点
テイスティング:オープンテイスティング


【テイスティング】

香り:アルコールのアタックを強く感じ、香り立ちはシャープ、少量の水か時間で徐々に充実したフルーティーさ。
甘いシェリー香にオーク系の栗っぽさ、バニラ、非常に華やかなアロマ、
麦感にフルーツは爽やかなキウイ、青リンゴ、少量のシナモンとエスニック系のスパイスもある。
ピート感は序盤に感じるが、間違っても現行ブルイックラディのような野暮ったいものではない。

味:こってりシェリー系とは違った濃厚で厚みのある甘さ、イチジクや桃等のフルーツのペースト。
オイリーさに続いてスパイシーさがあり、舌上と口の中にピリピリとした刺激を感じる。
後半にかけてほのかにピートのビターさ、鼻抜けは僅かなピートスモークとリンゴがあって華やか。
余韻はピートのビターさと蜂蜜入りの紅茶やリンゴの蜜、オイリーで力強いがすっきりとしている。


ブルイックラディの全盛期と言われる1970年蒸留の数少ない1本。
その中でももっとも高度数と思われるのが、このブラッカダー社ボトリングのものである。
現行のブルイックラディは何がしたいのか良くわからない、弱った酒質をピートと話題性でごまかしている感があるが、
やはりこの年代のブルイックラディはピートだけでなく、そのものの味わいがしっかりしている。

余韻と鼻抜けに出てくるピートも、引き立て役に徹しているというか、分をわきまえている感じで好印象。
ピートブームといわれる昨今だが(先日もブルイックラディから152PPMとかいうアホなモノがでているが)、
私はヘビーピートよりも、こういう全体から見てバランスの取れたピート感のほうが好みですね。