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シルバーシール・マッカラン1982-2003(21年)52.5%

Silver Seal
MACALLAN

Over 21 Years old
Distilled: 1982
Bottled: 2003 December

52.5% 700ml
Bottle No 93/385

テイスター:くりりん

スコア:85pts


香り:乾燥イチジク、木苺、ベリー系のフルーツ感と共に、チョコレート、ウッディーでかすかにゴムの香りも感じられる。
べったりとした香りではなくフレッシュで生き生きとした印象だ。奥には白木のような、シェリー樽とは異なる木の香りもある。

味:スムーズな口当たり、暖かさを感じるとろりとした甘さ、ベリーソース、ほのかにナッティで酸味を伴うシェリー感、
ウッディなフレーバーも感じられるが、枯れた印象は無い。加水するとよりフルーティーさが際立つ。

フィニッシュ:レーズンやプルーンのような果実感と酸味、かすかにトロピカルなオーク感がしみ込むように残る。鼻抜けしっかり、余韻は長い。


コメント:このビンテージとしては流石シルバーシールと言いたくなる完成度。
口開けはクリーンというか白木というか、バーボン樽で熟成させたカスクモノのような硬さがあり、シェリーが浮いている印象があったが、
じっくりと飲んでみるとこのマッカランには、古き良き日、1960年代のマッカランの味が感じられる。
それはボトルが空になろうかという残り1/5くらいのところでより顕著になった。

おそらくそこまで長期間シェリーを貯蔵していないアメリカンホワイトオークのシェリー樽を使用したのだろう。
加水するとシェリーの裏からオーク由来のフルーツ感が感じられるのが実に面白い。
個人的にはもう一歩、シェリーと原酒の歩み寄りがほしかったが・・・まぁ及第点というところ。

生き生きとしたフレーバー、くどさの無いシェリー感、旨いマッカランである。


 

もはや良質シェリーのマッカランは希少種なのか・・・、最近のボトリングを見るたびに、
シェリー好きとしては何とも物哀しい思いになっていましたが、
このシルバーシールはラベルを見ても、飲んでも「おっ」と思える一本です。

手に入れる前は中途半端なビンテージだったのであまり期待していなかったのですが、
4月、5月と開催したオールドブレンデットテイスティング会に、
オマケボトルとして持ち込んだところ大変好評で、あっという間にこの量(笑)。

涼しくなるこれからの時期、美味しく頂けそうです。