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ストラスコノン Strathconon 12 yo (40%, Bottled before 1971)

ストラスコノン Strathconon 12 yo (40%, Bottled before 1971)

【スコア】94+
【開栓後】不明
【残量】70%

【香り】
オールドらしい素晴らしい麦感。クロテッド・クリームのようなまったりとしたクリーム感。過熟のオレンジ様の柑橘。バックグラウンドに黄色いフルーツを連想する香り。茹でた和栗やインカのめざめのようなほっこりとしたデンブン感。香りに刺々しさはなく,調和している。

【味わい】
40%のイメージで口に含んで驚嘆。アルコールのアタックはそこまで強くないものの,鼻に抜ける香りが凝縮し,粒立っている。角はとれて柔らかだが,それでも確固とした輪郭がある。素晴らしい!味わいとしては香りのイメージとほぼ相違なく,抜けていく香りの中にナッツのような甘いニュアンスがあるが,香ばしさはやスパイス感はあまり感じない。一貫して「素晴らしい麦」の印象。

【総評】
これが40%。とてもそうは思えません。感覚的には40%後半,50%弱ある印象です。それほど濃密。加水40%というと,香りに光るものはあっても味わいとしては弱い,ともすれば「あれっ・・・?」となってしまうものも多いですが,本ボトルに「薄さ」は一切ありません。そして,しっかりパワーがあるのに「丸い」んですよね。ストライクど真ん中の味わい。素敵なオールドボトルには魔力がある。

3スターのタックスシールということで,1971年以前のボトリング,ということは原酒は1950年代。そりゃあ美味いわけです。何より驚くのはその状態の良さ。40年以上を経て,ヘタりやヒネをほとんど感じません。コンディションの良さもあってこの味わいがあるんでしょうね。これはボトルを探して何本か抱えたいレベル。

さて,残念ながらこのボトル,残量はまだまだあったのに不慮の事故により天使への捧げ物になったとのこと。なんてこった・・・っ!