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OB グレンフィディック・ロイヤルヘリテージ25年/750ml 43%


Glenfiddich
A Celebration to Scotland s Royal heritage
25 Years old

Type: Robert The Bruce 1274-1329
750ml 43%

テイスター:くりりん
スコア:78点

 


香り:ライトで爽やかな香り、柑橘系やふじ林檎を思わせるような爽やかなフルーツ感。
少し薬草のような苦味、白木、ハーブ様の癖も感じられる。
白ワインのようでもあり、時間とともに熟成したモルトの品の良い香り、
グレンフィディックの良い特徴がしっかりと感じられる。

味:スムーズでクリーミーな口当たり、バーボン樽由来を思わせるフルーツ感、
アップルパイとバニラアイス、少しの蜂蜜、香りほどのライトさは感じられないが、
コクがあって雑味の少ない良いバランスの味わいだ。
余韻は少しのビターさに蝋のようなクセがかすかに、鼻抜けしっかり、しみ込むように残る。


 

コメント:1980年頃に流通した、ロバート・ブルースの肖像が書かれた、グレンフィディックの限定品。
ほかにはプリンスチャーリー、メアリースチュアートの2本があり、何の記念かはわかりませんが、
スコットランドに関係の深い3人の肖像が、それぞれそのストーリーと共に印刷されています。
さながら、スコットランド偉人ボトルといったところでしょうか。

味のほうはというと、1980年代流通で25年熟成とすると、蒸留時期はフィディック蒸留所、
魔のハードパフューム時代真っ只中ですが、このボトルにパフュームは無く、私としてはまず安心です。

 

そしてライトでスムーズ、どこか柑橘系を思わせる華やかさがフィディックのスタンダードな酒質とするなら、
この一本は間違いなくフィディックの王道といえる一本に仕上がっています。
メルシャン時代の熟成年数表記なし、もしくは8年表記頃のオフィシャルの延長線上、正常進化系。
よくある流れとして、高級ラインナップや限定品は、シェリー樽原酒オンリーだったり、
スタンダード品の延長に無い原酒の構成だったりしますが、非常にわかりやすいです。
蒸留所特有の旨み、味わいを楽しめるボトルですね。

また、ジャグのボトルは状態が良くないものが多いですが、今回の一本は許せる範囲でした。