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第4回SBT ボトルB評価

 

第4回SBT ボトルB評価

 

第4回ストイックブラインドテイスティング
bottle B
出題者:ガースー

 
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テイスター:あだも

開けたての印象は、ほんのり砂糖+フルーツの甘味、飲むと甘味は強くなく、木の感じが支配的、フィニッシュにかけて少し苦味、アルコールは弱め、
2回目では、香の甘味から砂糖のような感じが消えてよりフルーティーに、ほんのりバニラ、香自体は甘みが主体だがそれほど強くはない、少し酸味を伴う、飲むとやはりドライで甘味は目だたない、フィニッシュも強くはない、やはりウッディ

予想&コメント: 第1印象は長熟の開封したてで、まだ開いていない感じ。ピートやスモーク、潮などのニュアンスはわからない、オールド感はない。印象的にはスぺイサイドの長熟だがメジャーで思い当たるとこがない。前回のおさらいとかないですよね?

点数:86

予想蒸留所:① グレンマレイ ②ラディ
蒸留年、年数: 1970年代、最近ボトリング
度数:40-45
カスクタイプ:リフィルシェリー
理想価格:10000

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テイスター:くりりん

予想蒸溜所: ①リンクウッド ②白州 ③余市
蒸留年:1980年前後
熟成年数:25年前後
樽: バッティングないしリフィルホグスヘッドの度数落ち
度数:43%
点数:83点
価格:10000円

香り:甘栗、黄桃、アップルパイの生地の部分、かすかにジンジャー・・・やや薄い印象だが、
香ばしさと果実味のあるエステリーな甘さと、程よくビターで品のいい樽香を感じる。
徐々にクリーミーさも感じられるが、少量加水するとスモーキーさが強くなり、バランスは崩れてしまう。
グラスの残り香は黒糖、カラメル、カカオ・・・甘苦さが残る。

味:スムーズな口当たりだがやや水っぽい印象。ボディはライトでフレーバーのバランスは際どく保たれている。
加水した黄桃缶詰のシロップ、オーク香、少しの松葉、ハッカ、ミント系の植物フレーバーを口当たりで感じた後、すぐにスモーキーなピートがやってくる。
ピート感はフレーバー全体で見ると非常に強い。またヨードは感じない。余韻はピート由来のビターさが口の中に残り、染み込むように長く続く。
加水は味のバランスを崩してしまう。香りは悪くないが、水っぽく感じられた序盤のフレーバーがさらに弱まり、中盤のピートがずいぶんと野暮ったい。

まとめ:一言で言うと好みの味である。美味い。これくらいの飲み応えなら50といわず100mlくらいはスイスイいけてしまう。
欲を言えば全体的にもっとパンチがあっても良かったと感じるし、人によっては強すぎるピートがアンバランスに感じるかもしれないが、ピート感は水でリセットできるので、これくらいのほうが飲み疲れしないで良いかもしれない。
また、ヨードを感じないこともピートがナチュラルに味わえて評価できる。

蒸留所としては、香りは長熟のスペイサイドかジャパニーズ、中間の特徴的なスモーキーさ、ピート由来のビターさ。ここからから強く連想したのはリンクウッドの1970年代。
キングスバリーの1973がいくつかリリースされているが、度数やアタックは違えど共通するピート感、スモーキーさがあった。この蒸留所なら度数落ちでも年代によってはこれくらいのナチュラルなピート感を出してくるかもしれない。
次いで強く感じるのはジャパニーズ。中でも余市か白州かだが、余市には要所で似た部分があるが、現行のラインナップで40度付近のボトルは無いため(オフィシャルは45%)、たとえば旧ボトルの余市(43%)ならあるいはと考えたが、それだとこの熟成感は説明がつかない。
白州であれば18年や25年の43%はある。以上を踏まえ、回答はリンクウッド、白州、余市とした。

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テイスター:goblin

・香り
花のような香り、ビワ、若干エスニックなフルーツ?

・味
表現しずらい、ザラメの様な甘さ、植物感、香りと同様に華やか、
入りはキャラメル、スパイシーさも感じる。
アタックは程よく、尖ったアルコール感は感じない。
バニラ香も少し感じる。旨い。
バランスがよくかなり好み。

・余韻
わずかなフルーツ香と麦、さらりとしていて粘性は感じない。
嚥下時の香り豊かなフレーバーウォーターを飲んでいる感覚で気持ちが良い。

・蒸留所
①ダラスデュー
②コンバルモア

・熟成年数:20年前後
・点数:90
・理想価格:18000円

・コメント
度数は52度前後
非常に好み。飲みやすいけどしっかり味がある。
オールドっぽい気がする。
バランス的にオフィシャルか?
蒸留所の指定が非常に難しい。

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テイスター:タケモトカツヒコ

【ファースト】
やや濃いめの琥珀 赤リンゴ 軽い杏とプラム 時間とともにオレンジ

【ミドル】
厚みは無いが、広がる ウッディ 奥から焦げた麦 長い熟成で、後熟樽?

【フィニッシュ】
返り優先 染みこむ ウッディな部分が、樽由来成分で覆われている感じがする スパイシーさも同じく覆われている印象 余韻でロウっぽさが出る 時間とともにクリーミーに

【その他】
・蒸留所読みからすると、このオレンジ部分とウッディさがキーかも。
・深読みでバーボン、グレーン

【頭をよぎった蒸溜所】
・ファークラス
・インヴァーゴードン?
・こんなバーボンかグレーンがあったらすごい

【アルコール度数】40度台後半
【熟成年数】30-40年
【88pts】
【15000円】
予想蒸溜所 グレンファークラス
蒸留年代 1970年代
瓶詰年 2000年以降
樽 ホグスヘッド
OB/ボトラー ボトラー

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テイスター:T.Matsuki

・香り
熟したリンゴ、カルヴァドス、アプリコット、少しオレンジ、セメダイン、バニラ、蜂蜜、ナッツ、結構熟成感のあるエステリー、香りで麦は強くは感じない、薄くシェリー感、かなり良い香り。

・味わい
やはり熟したリンゴやカルヴァドス、バニラクリーム、加水の印象、軽い蜂蜜のやさしい甘味と少しの塩気、ほど良い麦感、熟成感はまずまずあり未熟感はない、少しシェリーのニュアンス、奥に指摘するほどでもないくらいのサルファリー要素。リンゴと植物感のある余韻。

・総評
香りは熟成感のあるカルヴァドスのような印象がありかなり良い。飲むとそこまでの熟成感はないが、熟したリンゴのニュアンスとバニラクリームが特徴的。香り立ちの良さとやや味わいの軽さを感じ、加水と思われる。

リンゴを中心とした熟成香を重視して評価するとグレンキースやストラスアイラ、クリーム感からグレンロセス予想とした。他にはインペリアルあたりを考えた。

【Good/Very Good】

予想蒸留所:①グレンキース、②ストラスアイラ、③グレンロセス
蒸留年:1980年前後
熟成年数:20~25年
度数:46%
点数:87
カスクタイプ:リフィルシェリーホグスヘッド
妥当な価格:12000円

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テイスター:2chの人

■香り
ホワイトオーク、バニラ、スイカの皮、かすかな酸っぱい香り

■味わい
スッキリ系、青臭い草、軽い樽感

■余韻
酸&渋が少しあるがスッキリ、やはり青臭さがある
ドライでそれが余韻スッキリを加速する。(甘さをほとんど感じない)

■総評
青臭い草はちょっと苦手系。
ニューポット系の香りなのだが、
ニューポットで感じることが多い甘さを感じさせないので
濃厚なシェリーカスクの後に飲むと楽しめそうだ。
あと試してはいないが
ハイボールにして真夏にぐびぐび飲むと美味しそうな気がする。

予想は
軽い飲み口はカリラを連想するがピートを拾えないので除外。
他思い当たる蒸留所がない。
青臭い草とドライのみで予想しているので、まったく絞り込めません。
(さっぱり分からないとも言う)

■予想
蒸留所 : グレンリベット、グレンゴイン、グレンファークラス
蒸留年 : 1990年
熟成年 : 18年
カスク : リフィルバーボン
度数 : 53度
点数 : 81点

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テイスター:りゅうたに@射命丸

「香りや味わいなどテイスティングノート」
香りは柔らかい、甘そうな樽香、刺激的というよりまろやか、グレーン?味は柔らかい、作られたバランス、よくできている、明らかにヴァッティング、奥にグレーン感、さらにローランドっぽい感じもある、加水。

「アルコール度数」
40度前後

「蒸留所」
ブレンデッド。銘柄はわからない。

「蒸留年」
分からない

「熟成年数」
12~18年

「点数( whiskylink方式)」
80

「妥当だと思うボトルの価格」
3000円

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ここからゲストテイスターの方々

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テイスター:ST

・アロマ
ピーチ、セメダイン、ダージリン、ジャパニーズ?
すぐに大人しくなり、梅干しの種、オールド香

・フレーヴァー
麦茶、少しドライ、セメダイン
ほんのりとピート、余韻は長くドライに続く

・テイスト
あまりグレーンっぽくなく、モルトに感じるけどスコッチっぽくない。

・総評
最初からジャパニーズがちらついて離れませんでした。

・アルコール度数
43度くらい

・熟成年数
15年くらい

・ヴィンテージ
1990年代

・予想蒸留所
余市

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テイスター:大島

【香り】
ハチミツ・フローラルな典型的なスペイサイド系の香り。
バーボン樽由来のフルーティーなサマーフルーツ。
パイナップル系の香り。

【味】
香りほどバーボン樽由来の味がしない。少しのドライフルーツ。
私が良くジャパニーズに感じる鉛筆の芯(良い表現のつもりです)。
癖のない甘味でバーボンとシェリーのバッテッドか。海の香りやピート感が少ない。
余韻が短く加水ボトルに感じるまとまり感がある印象。

【コメント】
香りがスペイサイドに似ていて、鉛筆の芯感があり、海のニュアンスが少ないので、ジャパニーズと予想。
でも羽生や秩父ではない感じがします。
サマーフルーツを強く感じるジャパニーズといえば、宮城峡の印象です。
でも、私が宮城峡だと思うフレーバーは白州にも存在するとブラインドコンテストで学習したので、白州の線もありえるか。
二回目に飲んでも印象変わらず。やはり加水オフィシャルのジャパニーズだと思う。

出題テーマは『ジャパニーズのオフィシャルをブラインドで評価する』でどうでしょう?

【予想蒸留所】  ①宮城峡②白州
【蒸留年】     1990年代半ばか
【熟成年数】    15年前後
【度数】        43度~46度
【点数】        83点
【カスクタイプ】  シェリーとバーボンのバッティング
【妥当な価格】  6,800円

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テイスター:とぅーる

【香り】
蜂蜜やシナモン,クローブ。完熟オレンジ。ドライフルーツ感もあるが,行きすぎず綺麗なシェリー。バックグラウンドにフローラルなニュアンスあり。しばらく置くと桃の香りが沸き立ってくる。マンゴーチャツネ。薄っすらとパッションフルーツ。バタークッキーのような濃厚さと爽やかなミントの香りがバランスよく,秀逸。

【味わい】
オレンジが鼻に抜けた後,クローブやシナモンといったスパイスが広がって,バニラを伴った透明感のある甘さと軽い南国感が余韻として残る。ウッディさ,タンニンも過剰ではなく,心地よい余韻につながっている。

【点数】92点
【蒸留年】30~35年
【熟成年数】1970年台
【アルコール度数】50%前後
【妥当だと思う価格】25000円
【予想蒸留所】トマーティン,ベンリアック,ロングモーン
【総評】
適度なシェリー感が好印象。フルーツ感としての桃やトロピカルに,麦感としてのバターのようなリッチさ,ハーブ感としての爽やかなミントが,バランスのとれた綺麗な三角形を作っていて素晴らしい。出来のよい76トマーティンといった感。