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グレンスコシア Glen Scotia 33yo 1977/2011 (54.6%, Memorial of Scotland Tour 2010, 60/165 bts, 70cl)

タケモトカツヒコ


タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:琥珀 軽い粘性   ディスクは琥珀ー水分ー透明な粘性膜  時間と共に透明感と酸味のある果実 梨 グレープフルーツの皮 奥からかすかに落ち着いた植物感(森林~松のよう)

【ミドル】:ボディは厚みがしっかりしていて、尖すぎることがない 日本の梨 透明感がある

【フィニッシュ】:返りしっかり 鼻抜け十分 梨 グレープフルーツ 想像以上に塩分豊富 スパイシーさはしっかり 唐辛子(+) ホワイトペッパー


グレンスコシア1977年蒸溜。33年熟成。

バックラベルに記載された8名による、スコットランドツアー(アイラツアー)2010を記念して詰められたオリジナルボトル。

BAR名称が表記されているのは、キャンベルタウンロッホ、Islands、Caol Ila, 歩古ホールの4店。

グレンスコシアも非常にリリースの少ない蒸溜所で、ロッホ・ローモンド社が自社のスタッフを動員して操業を開始した2000年頃を境に生産量は増えていると言われていますが、まだまだ十分世に出てきているとは言いがたく、1984年の蒸溜所一時閉鎖以降、休操業を繰り返している状態でした。

また、オフィシャルボトルも10数年のいわば短期熟成品であり、若さが表に出たフレーバーに決して高い評価を得ているとは言いがたかったでしょう。

そんな中で、今回日本の有志によってボトリングされたグレンスコシア77は大変意義があると思います。

透明感、松のような植物、塩気とスパイシーさという、スコシアらしさにプラスして、33年の熟成を得た「粘性のあるボディ」が感じられます。

日本の梨のような甘さが程良く出ていて、何と表現するべきか、とても風流。

こういうスコシアには出会ったことがありませんでした。

最近何度か書いていましたが、「まだ陽の目を見ない樽」を発掘し、リリースすることもインディペンデントボトラーとしての大事な本分であり、だからこそオリジナルボトルというのは堪らなく面白いのだと思います。


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