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グレンユーリーロイヤル Glenury Royal 36yo 1968/2005 (51.2%, OB, 2100 Bts.)

タケモトカツヒコ

タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】: リンゴの蜜(+)  チェリー(+) 酸味が程よい  据えた感  リンゴの皮  和菓子の甘み  透明感がある  全く嫌な要素がない  優しく繊細でスムース

【ミドル】: しっかりピート  焦げた麦感  燻製  程よく据えている  深みのあるボディ(++)   やや燻製感 レザー 軽く酸味控えめな杏

【フィニッシュ】:  返りもしっかり  鼻もしっかり抜ける  全くベタつきがなくスムーズ  ミント  気品がある 余韻は青りんごフレーバー


参考:TWA Glenury Royal 37yo 1973/2010 42.1%

2005年詰めのグレンユーリーロイヤル。

市販時の価格は10万円前後。

Glenury Royal 50yo (42.8%, OB, Special Release, 2003)

Glenury Royal 36yo 1968/2005 (51.2%, OB, 2100 Bts.)

Glenury Royal 36yo 1970/2007 (58.5%, OB)

と、3つのリリースが続いたスペシャルリリースの1本で、海外評価によると本36年が90点と、最も高い評価を得ているようです。

2100本がリリースされ、相当数の樽をバッティングした恩恵からか、魅惑的なボディを備えていて、トップノートにはやはり「蜜」そして「チェリー」。

一貫してリンゴ系の「爽やかさ」を感じ、嫌味なところが全く無くスムースで優しい仕上がり。これは率直に美味しかったです。


グレンユーリーロイヤルは1825年、国会議員で農場経営者、地主であったロバート・バークレーによって創業。

農業恐慌により余った大麦の活用手段としてウィスキーの蒸留所を創設したといいます。

ロバート・バークレーはアスリートとしても有名で、1799年にロンドンからバーミンガムまでの約200Kmを徒歩で2日間で、1808年には1610Km(1000マイル)を休むことなく1000時間で歩き通した歴史上最初の記録を残しました。

また親交のあった「ミセス・ウィンザー」伯爵夫人の政治力により、ウィリアム4世からロイヤルの称号を許されます。

1854年創業者の死 後、子孫がいなかったために蒸留所は競売にかけられ、1857年にグラスゴーの William Ritchie が所有。

1928年から1937年まで操業停止。

1938年Associated Scottish Distillersに売却。同社の所有する蒸留所の司令塔として復活。

1940年American National Distillersの所有となり、1953年Distilers Comany Limitedが買収。蒸留所はDCL傘下のScotish Malt Distillersに運営を移管。

1965年には大規模な改修工事。

1968年フロアモルティングを廃止。

1983年には再度操業停止。

1992年United Distillersによって蒸留所のライセンスを無効に。

蒸留所の建物ならびに敷地は不動産業者に売却。


【ファースト】:蜂蜜 ベッコウアメ リンゴ アプリコット 砂糖の甘み アルコール感は度数以上 時間と共にバニラの香り 日本の梨

【ミドル】:ボディは広がるイメージ 舌に染み込む 喉奥 口腔上部刺激 ライチ ザクロ やはり梨 少し煙感も 時間と共にチョコレート アーモンド ナッツ

【フィニッシュ】:鼻抜け優先 返りも十分  ややスパイシー:コショウ 唐辛子 焙煎されたコーヒー アーモンド チョコレート

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