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ハイランドパーク Highland Park 19yo 1970/1989 (52.9%, G&M for Sestante, green glass, cork stopper, 75cl)

タケモトカツヒコ

タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】100pts


【ファースト】: 卒倒 濃い琥珀 ホットケーキ(+) キャラメルポップコーン(++) アルコール感しっかり 奥にしっかりシェリー感 クッキー 深みのあるレザー 程良く据えた香り

【ミドル】: 杏のボディ(++) オイリーさは少ない ボディは広がる 洋菓子 クッキー 燻製されたイチジク 何かとてもミネラル分豊富(+++) 湧き上がるレンゲの花の香り 岩塩 非常に個性的なボディ

【フィニッシュ】: 返りやや優先 染み込む 鼻抜けも十分 オイリーなところがない 時間と共に据えていて、燻製されたダシの成分(+++) シダ 深みが素晴らしく魅惑的 奥になにかアブサンにも通じる緑の成分がかすかに感じられる ワームウッド 金属分も


セスタンテの1970/1989 ハイランドパーク。 G&M、JAMES GRANT表記の19年熟成。間違いなく、これまで飲んだことのあるハイランドパークの中で5本の指に入る一品。

非常に個性的、かつ複雑。

インタートレードの一連のボトリングには一貫した「透明感」が感じられ、甘さが滲み出たような魅惑的なフレーバーを持っていましたが、本セスタンテのボトリングには、何と表現していいのか、奥深い部分にかつてのレンゲのようなヘザー感、ミネラル分、塩分、出汁の風味と、ニガヨモギのような植物感が存在し、なおかつパワフルです。

往年のハイランドパークは、”ヴァッティング”ブレンドの方向性がしっかりしていて、何れも美味しい物ばかり。

それだけにこうしたセスタンテやインタートレードのボトリングが、オフィシャルでは感じ取りにくい「別な魅力を教えてくれる」ということに素直に感動を覚えます。

元々、オフィシャルボトルとボトラーズの関係というのは、こういう形態だったんだなと懐かしいです。お互いに見事に補完し合っています。


【ファースト】:蜂蜜 ベッコウアメ リンゴ アプリコット 砂糖の甘み アルコール感は度数以上 時間と共にバニラの香り 日本の梨

【ミドル】:ボディは広がるイメージ 舌に染み込む 喉奥 口腔上部刺激 ライチ ザクロ やはり梨 少し煙感も 時間と共にチョコレート アーモンド ナッツ

【フィニッシュ】:鼻抜け優先 返りも十分  ややスパイシー:コショウ 唐辛子 焙煎されたコーヒー アーモンド チョコレート

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