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【ウィスキー日記】アーマー(グレンファークラス)20年 特級表記 43%

3月になりました。
くりりんが20代で居られるのもあと1ヶ月となりました(汗)。

元々若白髪なんですが、鏡を見るとここ1年で倍増したような気がします。
特に右側の浸食状況がひどいですね。。。
どうせなら全部真っ白になってくれないかなと思います(笑)

さて、今回はオールドボトル。
そしてマイナーな中にきらりと光る一粒を探し出す、セカンドラベル特集でいきます。
前回ネザーミル21年では消化不良というか、ちょっとやってしまったので、
今回は完全燃焼(?)出来るボトルをチョイス。

 

アーマー20年
(グレンファークラス)
ARMOR
Aged 20 years old
特級 表記
43% 750ml

甘くふくよかな香りが周囲に広がる。カラメル、ナッツ、微かにレーズンの酸味。
ステアで揮発してくるとチョコレートクッキーのような甘みを感じる。
口当たりはまろやかで、ウェハースチョコ、ダークチェリー等の濃厚なシェリー系のフレーバー。
徐々にシロップ入りのコーヒー、フィニッシュは力強く、カラメルソース、タンニン、
微かに黒土の印象、甘さのあとに苦味を伴い長く続く。


言わずとしれた、中身はグレンファークラスなボトル。
特級表記ですので1989年以前、公式には1988年のボトリングなので、1968年以前の原酒が使われていることになります。
今では少なくなった昔ながらのシェリー感が味わえるボトル。
中間の複雑さには欠ける印象があるものの、カラメル感、シェリーフレーバーは濃厚です。
シェリー樽ウィスキー好きにはだいたいストライクゾーンな1本だと思います。

アーマーブランドでは、シングルモルトとしては20年の他に18年がリリースされており、
20年は濃厚シェリー系、18年のほうはカラメル感が少なくバランス型。
18年のほうはオフィシャル角瓶時代に近い味なので、好みが分かれるところです。


(アーマー18年と20年、どちらも特級表記。18年は昨年モルト仲間との飲み会で昇天w)


今でこそ多少知名度はあるものの、ほんの1年くらい前まではかなりマイナーでした。
自分の結婚パーティーでフリードリンクボトルの1本として出した際には、
当時無名だったので、補足のラベルを付けさせて貰ったくらいです。(今でもついてますw)

それは某酒販店サイトで細々と売られていたのと、数年前は60~70年代蒸留のファークラスが、
同じような値段で普通に買えた時代なので、あまり注目されていなかったというのもあるかも知れません。
まさに知る人ぞ知るで、一部のモルトBAR、愛好者だけが買い足していたような感じでした。
18年なんてオークションで送料込み4000円くらいだった記憶があります。


アーマーブランドは、そもそもセカンドラベルと言えるのか、という疑問がについては、
アーマーは八王子にある京晴の輸入、その買い付け元というのが、ピーター・J・ラッセル。
このラッセル社は、傘下にグレンファークラスの代理店でもあるイアン・マクロード社があるということで、
関係会社というか親元みたいなモノ。半オフィシャルのようなボトルに当たるわけです。

今回のボトルは一部で有名になったデキャンタボトルではなく、ブレンデットのアーマーと同じダンピー型。
2種類流通した中で、高値だったデキャンタのほうが売れ残ったのでしょう。
経験則ですが、オールドボトルの場合コルク面積が少ない方が、キャップが与える影響(コルク臭)が少ない印象を受けます。
もちろん保存環境等様々な要素があり、それだけでは図れないものの、
このボトルはコルク臭も少なく、美味しく飲めています。

 

余談ですが、裏ラベルの”120樽の限定品”という記載。
43%の加水で120樽って、仮にシェリーホグスとシェリーバット半々で、
それなりにエンジェルシェアがあったとしても、約5万本くらいボトリングした計算になります。

日本にはどれだけ入ったんでしょうか、まさか5万本全部入ったとは思えませんが、
正直、「あなただけに」という規模ではないですよね(笑)

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