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【ウィスキー日記】グレンイラ(カリラ) 5年 40% 1980年代流通


インフルエンザにかかってしまい、先週1週間寝たきり生活だったくりりんです。
皆様、お久しぶりです。

途中途中感じていたことですが、その間の体力の衰えといったら。。。
体は一回り細くなり、治った後は布団から起きるにも、散歩するにも違和感を感じる始末。
ちょっとした怪我や病気がきっかけで、そのまま寝たきり生活になってしまう高齢者のメカニズムがよくわかりました。

やっぱり健康を保つってのは、大切ですね。

さて、そんなわけでまだ満足に酒は飲めていません。
特にハイプルーフ系は厳しいですね。1週間以上飲んでいなかった訳ですから、もう舌にびりびりきちゃって。
でもこういうときって40度のゆるいタイプを改めて飲むと、これまで見落としていた新しい発見があったりして面白いです。

というわけで、今夜の晩酌は・・・

グレン・イラ 5年
GLEN ILA
Pure vatted malt 5 years old
BULLOCH LADE & CO.LTD
750ml 40%

香りはやや若さを感じる植物系のピート香、塩素、麦芽糖の甘さ、灰のようなビターなアロマ。微かに白い花のような香りも。
口当たりは柔らかく水っぽさを感じるが、フィニッシュにかけて乾煎りした麦芽にピート由来のビターさがじわりと染みこむ。
全体的にきれいな味わいで、アロマにも透明感がある。


カリラ蒸留所を所有していたバロックレイド社が1980年代にリリースした、バットテッドモルトウィスキー。
位置づけとしては、同社が当時リリースしていたオールドラリティなどブレンドのグレーン抜きということになりますが、
背面ラベルを見るとくっきりはっきりカリラ蒸留所。
ワインで言うところのセカンドラベルという位置づけになりますね。

原酒構成は、ラベルやTAXからの情報、そして味から推察するに1974年の蒸留所リニューアルあたり、
オフィシャルではオレンジラベル時代の構成です。
この時代のカリラは、柔らかいフレーバーに透明感があって儚さを感じる、染みこむような味わいが特徴。
若干若さを感じるフレーバーがありますが、加水とバッティングでうまく調整されています。
う~ん、泣かせますね~。

当時のカリラを手に入れようとすると、ちょっと清水寺いってくる覚悟が必要になりますが、
このグレンイラは、モノは少ないながらそこまで気合い入れなくても手に入るボトル。
BARなんかで当時の味として手軽に提供してほしいですね。

カリラ蒸留所はどの年代も安定していて楽しめますし、
最近のピートが力強いカリラも良いですが、たまにはこういうボトルもいいもんです。

では、今夜はこの辺で。

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