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ボウモア Bowmore 36yo 1966/2002 (45.3%, Douglas Laing OMC, 162 Bts.)

タケモトカツヒコ


タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】 BAR飲みのため非公開


【ファースト】:卒倒 赤い桃 パパイア マンゴー 黄色い桃 桃の皮 ネクター アルコール感もしっかりしている

【ミドル】:炭酸感がある個性的なボディ 時間と共に果実味が伸びる 瑞々しい 濃厚な桃 オレンジ パイナップル 赤白黄色の果実感 フィニッシュにかけて盛り上がる

【フィニッシュ】:奇跡的な余韻は 喉奥に長くとどまる 薄いマンゴージュース 舌上に桃のコーティング  炭酸のようにパチパチ弾ける 時間と共に穏やかに白色果実(ライチが近いか)ババロアのフレーバーが湧き上がる  奥から高級な中国茶(時間をおいた、乾燥させた)の苦み台頭、これがライチの種のように感じる 香木


ボウモア 1966/2002 ダグラスレインOMC グリーンボトル 45.3%

もはやボウモア1966年蒸溜は私にとって、どうしようもなく強烈な記憶を呼び起こすトリガーを形成していて、飲んでいる最中にも、過去のボトルの香味覚を貪欲に探し求め、その「有る無し」をたぐり寄せるような方法で向かい合ってしまいます。

これは昔大好きだった音楽を再び聞くとか、再度確認するような作業のようなもので、他のボトルを飲む時と比較すると、とても公平な評価をしているとは思えません。

ですが。。。そんな中でも本ボトルのボディは個性的でした。

サマローリ、ダンカンテイラー、キングスバリー等の1966年蒸溜ボトルでは感覚できなかった「炭酸」感を帯びていて、舌上でパチパチと音を立てて弾けるような、とても魅力的なテクスチャ。ブラドノック66にも有った炭酸感ですが、これも自然発生的な二酸化炭素なのでしょうか。。。当時の樽は本当に不思議です。

きっと熟成年数の違いも大きく作用しているのだと思いますが、1966年生まれのアイラの女王さまはボトル毎にその個性が違って、いつも翻弄されます。

こういうボトルを目の前にすると、「ウイスキーなんて一体何が楽しいんだと」という問いに、「飲んでいけば、うまく言葉にはできないものの、確かに何かそこには素晴らしいものがあって、良い形で飲んで行ってもらえれば、誰にだってわかってもらえるようになる」って回答してしまう。信じてしまうんですよね。全く困ったものです。

 

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