whiskylink

GMコニッサーズチョイス ダルユーイン1971 750ml 40%

GORDON & MACPHAIL
CONNOISSEURS CHOICE
DAILUAINE

Distilled:1971
Bottled:19??

750ml 40%

スコア:74点
テイスター:くりりん

 


香り:グラスに注いだ瞬間、いや、注ぐ瞬間からしっかりと甘い香りを感じる。
オールドブレンデット(たとえばジョニ赤のオールドボトル)を嗅いだ時のような、
ヒネたカラメルの甘い香り、麦芽質なビターさ、微かにシッカロール。
徐々に麦質が強くなるが、合わせてドライイチゴ、アンズ、フルーツティーのような香りも感じられる。

味:スムーズな口当たり、ブラウンシュガー、カラメルを感じさせるシェリー、
そしてダルユーインらしい芯のある麦っぽさが感じられる。
麦感は程よいバランスで、徐々に粘性とビターチョコのようなビターさ、タンニン。
酒質は比較的しっかりしており、フィニッシュにかけて盛り上がるイメージ。
舌先に微かなスパイス、そしてカラメルで煮込んだオレンジママレードジャム。

 

コメント:飲み疲れずに気軽に飲める一本、バランスも悪くない。
甘さがあるので食後の1杯に、または1杯目、2杯目のモルト、もしくは箸休めに。
GMのコニッサーズチョイスは原酒を結構いじっているので、カスクはともかく40%加水品は特に
蒸留所の特徴が薄れがちであるが、この一本からはしっかりとダルユーインの特徴を感じることができる。
ただ、悪い出来ではないが、このビンテージの他の蒸留所の出来を考えると、力不足感は否めない。
また、トップノートが非常にオールドブレンデット(特にジョニーウォーカーのオールド)を
感じさせるものであり、教材として面白い一本である。


 

ふらりと立ち寄った酒屋で見つけたダルユーイン。
瓶詰め年が不明ですが、このラベルの流通時期を考えると、大体20年前後といったところ。
普段なら悩むかスルーもありえた銘柄ですが、先日Whisky linkを通じて1973のボトリングに関っているため、即決で購入してしまいました。

最近の市場としては、このラベルのコニッサーズチョイスのちょっとした希少性も合わせて、単独で見ればちょっとうれしい一本なんですが、
ウィスキーファンの同ボトルについての採点は69点と辛口で、星も1つ。
テイスティングコメントは総じて”つまらない”とのことで、
まぁこの辺はテイスターの好みによるものもあると思いますが、なんかわかる気がします。

ヘビーピートやどシェリーのようなわかりやすさは無いボトルですし・・・40%加水というのもカスクモノに比べて印象に残りづらいのかもしれません。

しかし、そう酷評するほど悪いモルトではないかなと言うのが個人的な意見。
某方がダルユーインは冬の寒い日に限る!と強く勧められていましたので、
このボトルは今年の冬にかけて楽しもうと思います。

 

余談ですが、
ダルユーインは1891年代にタリスカーと合併しており、本ラベルを見るとDailuaine-Taliskerと記載されいているのが、
なんだかマッカラングレンリベットのようで(まったく意味は違いますがw)、ぐっときてしまいます。

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