DUNCAN TAYLOR
Special Peerless
GLENROTHES
Aged 41 Years
50.9% 700ml
Distilled: 1968/11/19
Bottled: 2010/03/08
Cask No,13510
Bottle No,115/271
スコア:84点
テイスティング:オープンテイスティング
テイスター:くりりん
【テイスティング】
香り:乾いた木、栗、少量のシナモンが上面に、奥からいわゆるピアレス香も感じることが出来る。
続いて桃やバニラクリーム、オーク、アルコール感は約50度とは思えないほど少ない。ややドライで穏やかな広がり。
時間と共によりクリーミーで、マロンチョコレートっぽさもある甘さが感じられる。フルーツも徐々に前に出てくるようだ。
時間をかけて楽しみたい、また同じグラスで2杯目を飲むとよりしっかりしたフレーバーを感じさせてくれる。
味:クリーミーでやわらかく甘酸っぱさのある口当り、ヨーグルトにそれほど熟していない桃、グレープフルーツ、蜂蜜レモン、
口内でしっかりと広がる。また、唾液と混ざることでフレーバーの広がりが増す。
後半に少量のジンジャー、オーク、僅かなスパイス。鼻抜けしっかり。
余韻は熟したグレープフルーツのビター感や、蒸かした栗のような甘さを伴ってドライで長く続く。
こちらも50度とは思えないスムーズさ。加水でさらに角が取れて滑らかに、スイスイ飲めてしまう。
コメント:ウィスキーマガジンライブ2010、MCダンカンテイラーの参加者が3つのサンプルから選んだモノ。
いいオーク感が感じられるし、40年熟成らしくスムーズで口の中での広がりもある。どこかDT特有の作為的な感もあるが、味で考えればもうOK。
価格は19000円前後と安くないが、スペシャルピアレスパッケージに、マガジンライブの記念ボトル、味も悪くないこともあって、意外とすぐに完売してしまった。
なぜグレングラントとグレンロセスだったのかについては、「たまたま事務所に樽が転がっていたからさ」とのこと。
本ボトルについて、深夜も営業中では開栓直後のテイスティングだったが、こちらに掲載するにあたっては、
開封約半年後の状態で再度テイスティングを取り直し、結果、一部テイスティングノートを修正した。
というのも、旨いウィスキーであることに変わりは無いが、若干ドライさが増し、オークの印象が前に出て、
元々そこまで強くなかったが、香りの後ろのほうにピアレス香が引いたように感じたからである。
ちなみに、背面ラベルに書かれているのはWML2010のマスタークラス参加者の名前であるが、
誰が打ち込んだのか、スペルミスが多数発見される事態となり、私も被害を受けたことは記憶に新しい。
Takemori Endo ってなんだそりゃー!