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ダルウィニー Dalwhinnie 8yo (40%, OB, James Buchanan & Co.,Ltd, 75cl)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】非公開


【ファースト】: 据えた感  カステラ(スポンジ)  甘くないサイダー(炭酸) ペリエ  バニラエッセンス  小麦粉  この麦感は時間と共に、または手加温で存在感が高まる  マーマレードのような酸味

【ミドル】: 水分豊富  ボディの輪郭はゆるい  しみ込むイメージ  時間と共にアーモンド 独特な「墨」を思わせる要素がある

【フィニッシュ】: 穏やかな返り  長い余韻  焦げた麦  嚥下したアルコール感はしっかりしている  ちょっとインド的スパイス(クミン?)  


ダルウィニー8年。ジェームズ・ブキャナン表記。

ジェームズ・ブキャナンは、ダルウィニー、コンバルモア、グレントファーズを柱に、ブラック・アンド・ホワイト、ブキャナンズ、ロイヤルハウスホールド(ストラスコノン)を生み出した名門。

ブキャナンへの探求というのも、オールドウイスキー好きには避けて通れない道のような気がしますが、これに的確な道筋を示してくれたのが本ボトルでした。

ダルウィニー・モルトにとって大きな転機は、1968年のモルティング終了と、1986年の全面改装にあるのだと思います。特に近年はライトで植物的なニュアンスの強いウイスキーという印象が強くなりました。

ストラスコノンを飲んだ時も思いましたが、よりはっきり認識できるのはブラック・アンド・ホワイトの古いものを飲んだ時で、決してそこにはライトなウイスキーが存在しているという感覚はなく、濃厚で個性的なモルトがぶつかりあっているような、粘性があって力強い酒質を感じました。

B&W

ダルウィニーもまた、麦々しく芳醇なキャラクターだったのでしょう。