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Miltonduff 12yo ‘Pluscarden’ (43%, G&M for Sestante, 1980’s)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:琥珀 杏  イチジク  リンゴの酸味  カルバドスのよう  チョコクッキー 度数以上にアルコール感がしっかりしている

【ミドル】:ボディはエッジが硬い印象  ビターチョコレート 奥から若干の香木感(八つ橋系)

【フィニッシュ】:鼻抜け素晴らしい   レザー  アルコール感しっかり  杏  イチジクがしみ込む  水分の分離が少ない


G&M for Sestante プラスカーデンバレーの加水タイプ 12年。

プラスカーデン修道院は1236年に設立され、ベネディクト会系の修道僧によってエール醸造が行われてきた土地。ミルトンダフ蒸溜所の敷地も、元々同修道院の所有であったといいます。

僅かな特徴の違いや個性を記憶していこうという過程のなかで、自らの基準を作ることは不可欠だと思いますが、特に有力なブレンデッドウイスキーの骨格を成してきたメインモルトを、どのようにしたら明確に把握していけるかということは重要な要素だと思います。

できるだけ、分かりやすく、離れすぎない特徴を持ったボトルを複数追っていくのが一番。。。

幸い、ミルトンダフに関してはセスタンテが60-70年代蒸溜を整理してくれており、更に本ボトルとOBの40度台を比較することで、樽と加水の影響について、一層理解を深めることが出来ると思います。

著名ブレンデッド原酒向けに操業してきた蒸溜所に関して、ここまで良質な題材が揃っていることも稀でしょう。

濃厚なイチゴが、加水で酸味が引き立ち、リンゴやカルバドスのように。。。杏もかすかな八つ橋も健在で、アルコール感と芯のフレーバーが分離しておらず、オイリーなわけでもなく、一体化しています。12年相当にして熟成感が高いです。

近年はシングルカスクが中心だからなのか、原材料や作業工程なのか、エンジェルズシェアを嫌った熟成庫だからか、、再利用ばかりの樽のせいなのか、瓶詰め後の変化なのか。。。12年OBのヴァッティングでもここまでまとまっているウイスキーには出会えない気がしてしまいます。

何杯でも飲みたい1本。

 

【Sestante】

Miltonduff 12yo ‘Pluscarden’ (61.1%, G&M for Sestante, 1980’s) 221211

Miltonduff 21y Pluscarden (58.4%, G&M for Sestante, +/ 1989) 221213

Miltonduff 22yo 1966/1988 (58.4%, Sestante, Sherry, 75cl) 1988 221202