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ラフロイグ LAPHROAIG 1989-2008 18yo SMWS(29.66) 53.7%

LAPHROAIG 1989-2008 18yo 53.7%
SMWS(29.66)

《開栓後約半年》

・香り:
シェリーの効いたピーティウイスキー、レーズンなどドライフルーツ、カラメルソース、
熟したオレンジ、しっかりピート、かつおぶし、強めのクレオソート、レザー、少しアーシー、

・味わい:
ドライフルーツに加えてアプリコットやベリーなど熟したフルーツが出てくる、
きつめのピート、薄めたカラメルソースのようにしっとり甘い、
少し鉛筆の削りかすのようなウッディネス、タンニンの渋味が結構強い、後半はピートが炭っぽい、
シェリーとピートでマスクされているが少し根菜や豆などの若いニュアンスも見え隠れする、
ただしそれほど嫌な感じはしない、厚めのボディ、

・余韻:
甘いフルーツと炭の燃えカスのようなスモークが長く残る、
木材のようなニュアンスと渋味が残るため、心地よさには少し欠ける

・加水:
40度オーバーくらいに加水すると渋味が和らぎ熟したフルーツが前面に出てくる、
フレッシュな柑橘も感じられる、終盤少し豆っぽくなるが、香りも味わいも明らかにバランスが良くなる

・総評:
あまりないシェリーカスクのラフロイグ。
少し渋いが開栓して半年経って良くなった。ここまで加水後に良くなるウイスキーも珍しい。

【Good/Very Good】

私は大概のものは美味しく飲めるのですが、甘味のわりに極端に渋味がキツイものは敬遠しがちです。
このモルトは開栓から1か月ほどの間ちょくちょく飲んだのですが、いくら時間をかけてスワリングしても、加水しても、甘味に対する渋味がキツくて放置していました。
ところが半年ほどして飲んでみると、フルーティな甘味が増してびっくりするほど良くなっていました。
特に加水後のバランスは素晴らしく、飲み心地はメゾン向けBBRレトロラベルのBOWMORE1994のような感じです。
モルトを真剣に飲んでそこそこ経ちますが、小量ならともかく、自分でしっかり加水して、香りだけでなく味わいも極端に良くなるモルトには経験がなかったので、このボトルは良い経験になりました。
開栓後と加水後の変化というものに今後はもっと着目していこうと思います。ボトルを購入して最後までしっかり味わう醍醐味のひとつでしょうかね。