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ラフロイグ Laphroaig 34yo 1975/2010 (40.6%, Jack Wieber, Gentle Noses, C#1035, 120Bts, Bourbon Cask)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:薄い琥珀 とても柔らかい印象 海水 レモン グレープフルーツ 樹脂系 ヨード 燻製 アーモンド

【ボディ】:度数以上にしっかりとしたアタックの後、ゆっくりと広がる 柿(+) 焦げた麦感 時間と共にこの麦感は鮮明になってくる キノコのヒント 油脂 ヨード

【フィニッシュ】:返り優先 麦感は干したよう 膨らむ 木材 Prenzlow collectionでは感じ無かった、熟した柿~プラムのヒント

ジャックウィバース・ウイスキー・ワールド(JWWW)よりリリースされた、1975-2010ラフロイグ。

一つ樽番号が少ないLaphroaig 35 yo 1975/2010 (40.9%, Jack Wiebers, Prenzlow collection, cask #1034, 108 bottles)も同時期にリリースされ、一緒にテイスティングすることが出来ました。

アルコール度数としてはギリギリまで落ち込んでいるために多少心配しましたが、麦感がしっかりしていて、それがオイリーなフレーバーが揮発するとともに徐々に前面に出てくる様子が印象的。

Prenzlow collection と基本的なキャラクターは共通しているように思いますが、本ボトルには甘い柿のようなフレーバーが感じられ、その点が個性を分けたところだったと思います。

ゼニスの15年OBのような甘いラフロイグも好みの方には本ボトルを、やっぱりラフロイグには王道を求めたいという方にはPrenzlow collectionが合っているのかも知れません。

それにしても70年代中期のラフロイグがニューリリースされるというのは最近記憶にないですね。

ダグラスレインの93ボトリングと比較してみると、本ボトルは洗練されているというよりも朴訥としていて、度数が低くて鋭さはなくても、より一層空間的な広がりが豊かなような気がします。

今すぐにでも天使の元へ飛び立って行きたかったのかもしれません。

それにしても円熟味というべきか、角が丸くてもバランスが取れていて、飲むとラフロイグ独特のハウススタイルがしっかりと感じられましたし、そこには熟成のピークが過ぎてもなお存在感を失わない魅力がはっきりとありました。


【ファースト】:蜂蜜 ベッコウアメ リンゴ アプリコット 砂糖の甘み アルコール感は度数以上 時間と共にバニラの香り 日本の梨

【ミドル】:ボディは広がるイメージ 舌に染み込む 喉奥 口腔上部刺激 ライチ ザクロ やはり梨 少し煙感も 時間と共にチョコレート アーモンド ナッツ

【フィニッシュ】:鼻抜け優先 返りも十分  ややスパイシー:コショウ 唐辛子 焙煎されたコーヒー アーモンド チョコレート