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ボウモア Bowmore 1964/1995 ‘Black’ (49%, OB, Final edition **3rd) 日本正規 サントリーアライド

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
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タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:濃く赤みのある琥珀 アルコール感しっかり 上面発香勢い素晴らしい  杏  イチジク  レザー(行き過ぎたレザーではない)  イチジク  若々しい香り

【ミドル】:大きく広がるというよりは粘性一歩手前のボディ 丸いテクスチャ   程よくオイリー  軽い粘性   巨峰の皮 渋みもあるが嫌味がない

【フィニッシュ】:返りしっかり  巨峰 重さがある 杏(プルーンまでではない)  鼻抜けも素晴らしい  8割がシェリー由来と思われる部分、2割が他の要素


ボウモア ブラック ファイナルエディション(3rd)

昨年はアードベッグ、2011年の幕開けはこの1本となりました。日本正規流通品(サントリーアライド)で、発売当時の価格は7万円台とのこと。本エディションはボトリングが数回に分けて行われたのではないかという話があり、その風味から欧州流通とはバッチが異なる可能性が高い模様。

まっ先に比較対象として浮かんだのは近年ボトリングの70年代前半ドロナック。シェリー感(濃さ、油分、支配度)が非常に近いです。

南国感という点では1stとは強さが異なり、余韻でその面影を残す感じではありますが、そのオロロソシェリーの濃厚な存在感は素晴らしく、レザー感がとても印象的で、渋みを伴う直前で着地。巨峰や杏のような要素がとても若々しく感じます。

全体的にオイリーさは前面に出ていませんし、酸味はむしろ穏やか。苦味もほとんどなく、それでいて重量を感じる佇まいはやはりオロロソならでは。。。

据えた部分はありませんし、ピートは重さに貢献しているとは思いますが、麦感は決して焦げたところがなく、ヨードはほぼ感知できません。

ボディは程よい粘性で舌上に漂う感じ。染みこんでいったり、口腔内の特定の部分を刺激するようなところがなく一体化しています。

とてもスムーズにフィニッシュまで連結したかと思うと、パワフルな返りと鼻抜けがやってきます。ただ、スパイシーさに突出したところがありません。

総じて若々しさと一体感が特徴的で、たとえるならばやはり近年ドロナックのオロロソ感、バイセンテナリ64バージョンからピート感を抑えた雰囲気です。

とても存在感があって美味しいのは間違いないですが、各要素をピックアップして表現するのが難しいぐらい綺麗にまとまっている1本でした。