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Horowitz / Rachmaninoff Piano Concerto No.3 1978


1978年、当時75歳のウラディミール・ホロヴィッツ氏が演奏する、

「Rachmaninoff Piano Concerto No.3」。




この演奏を聴くと、「有無を言わせぬ圧倒的な価値の提示」というのは年代を超えて可能であるし、確かに存在するんだなと再認識します。


芸術文化、飲食についても「鑑賞する人の感性」が基準となれば、語られることの多くは「好き嫌い」「合う合わない」、「鑑賞者の見栄や独自の価値観との混和」に終始されがちです。

快適な娯楽を求めることを否定するわけではありませんが、「彼にとっては」「彼女にとっては」、そういうことを突き抜けた「圧倒的な体験」を求め続けたいと思えます。


ズービン・メータ氏も素晴らしく、まさに寄り添う指揮で、本公演5回目にしてホロヴィッツ氏からベストパフォーマンスを引き出すことができたといいます。


ウイスキーでも、「有無を言わせず圧倒されるボトル」を求めてきましたが、有限資産であって、個人が多くの人に共有するにはハードルが高いのかもしれません。

その点「音源」であれば、オンタイムの講演体験には限度があっても、その記録を追体験することがかないますし、進化するマスタリング・再生機材で鑑賞者の理想を具現化できることも有利です。


ピアノのダイナミックレンジがなんともすさまじい。


ホロヴィッツ氏は、作曲者のラフマニノフ氏とも交流があり、初対面時にこの3番を演奏披露したところ、「私より君のほうが上手じゃないか!」と言われたという有名なエピソードが。