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グレングラント Glen Grant 1956/2005 49yo (G&M for LMdW, Refill sherry butt, 459 bottles 46%)

 

タケモトカツヒコ

[opentasting]


タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】98 pts


【ファースト】:若干赤みを帯びた琥珀 高貴 初期、ピオーネや巨峰のようなブドウのフレーバーを芯として周囲を覆う桃のような果実香が複雑に交り合っているが、時間とともにイチジクや洋ナシの酸味が台頭、レンゲの花 皮つきの落花生 ピスタチオ 燻製 煙感 サラミ キャラメル 酢酸は黒酢寄り バニラコーティングの時間も 土感 木材 焦げているとは思うが甘い香りがフォローしている 全体的にスミレのイメージ

【ミドル】:素晴らしく新鮮で最長熟レベルであるのにボトムのしっかりとしたボディをしっかり感じる 卒倒 舌の上にトロっと乗ってくるがすぐに滑り降りてしまう紅茶の渋みをもったシェリーの絹 ブドウ 干しブドウ レモン イチジク 桃 やはりややピート感 生ハム 燻製 焙煎中のコーヒー プラム 時間とともにチョコレートとシナモン はっきりと南国感 パッションフルーツとマンゴー バナナの糖分

【フィニッシュ】:返りも力がある 鼻を通り抜けるのはやはり濃厚なシェリーなのだが、ピート感と渋み、パッションフルーツがクロスする チョコレート 渋みはドライな演出を支えている 木の実 木材 さすがに余韻が長い 若干の塩とオイル(透明感がある) ミント 植物感は葉 オレンジやグレープフルーツの皮 


2009年11月5日

このボトルは時間を止めます。。。

いわゆる海外評価「グラント史上 歴代2位」。メゾンの50周年記念ボトルと同一ビンテージ。

ここまでのシェリーはそうそうお目にかかったことがありません。

従来のスペイサイドの特徴でもあるピート感があり、トロシェリーに南国感が融合。

ブラインドでボウモアと言われたら。。。いやここまでしっかりしたシェリー樽のボウモアにも出会ったことはないし、ドロナックのように「どシェリー」でもない、甘みと渋みがとにかく高貴。高級感があります。

ドロナックもダンピーのころは南国感を持っていました。でもちょっとそれとも甘みが違う感じで本ボトルのほうが甘さ控えめ。これがマッカランならばもっと麦感が前に出るのでしょう。想像が尽きることがありません。

2点はアルコール度数がもう少しあって、力強さがあったらという点のみ。

(追記)

のちに何度かスミレシェリーと言っているのは、個人的にこのボトルから。