注目キーワード
  1. Bowmore
  2. 1966
  3. Samaroli
  4. Sestante
  5. Intertrade

クライネリッシュ Clynelish 36yo 1972/2009 (52.5%, G&M for JIS, book of kells, C#14298 39/207Bts, Refill sherry Hogshead)

タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ

[opentasting]


タケモトカツヒコ (プロフィール


【スコア】92pts


【ファースト】:やや薄めの琥珀 グレープフルーツの皮(+) 干した麦感 リンゴの酸味 アメリカンチェリー イチゴ(+) 蜂蜜 手加温で酢酸

【ミドル】:ボディしっかり 輪郭を感じる 麦感は焦げているというより照り焼き~干した感じ 甘みは透明感があって果実的 酸味はリンゴ

【フィニッシュ】:鼻抜け、返り共にしっかり心地いい 麦感 クッキーというよりはパンだが乾いた印象 チェリー~リンゴの皮  鋭くスパイシー(唐辛子)(+) 舌上ピリピリ(+) 塩


2010年4月21日

今回は香りをしっかり確認したいとき用のミニグラスを利用して、液面との距離を物理的に縮めてゆっくり時間をかけました。

たしかにイチゴがしっかり出ています。

同じ72でもスプリングバンクPBや近年リリースのドロナックと比較すると、イチゴジャムというよりは甘みとしっかりした酸味を持った、果物としてのイチゴだなという感じです。このニュアンスを感じるブローラがあったらひっくり返りそうです;;

並行してグレープフルーツ、リンゴ、同時期リリースのケルティックロングモーンと共通のアメリカンチェリーのようなフレーバーも印象的。

本ボトルの蒸留年は1972年。

のちのブローラとして利用される旧蒸留器で「クライネリッシュ」が仕込まれた最終年月は1968年8月とのことですので、本ボトルは正真正銘、新蒸留器を利用した「クライネリッシュ」。

ブローラでイメージするほどの強さではないものの、36年の熟成を得てなおしっかりとしたボディを保っています。

干したような麦感で、近年蒸留ほどのオイリーさは感じません。甘さにも粘性は少ないです。

フィニッシュのスパイシーさは舌上がピリピリするぐらいのパワフルさ。

完成度の高い1本。素晴らしいです。