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グレンギリー Glen Garioch 13yo 1975 (57%, Samaroli, Handwritten label, +/-1988, 75cl) 


タケモトカツヒコ
タケモトカツヒコ
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タケモトカツヒコ (プロフィール


【短評】卒倒 八つ橋 マスカットの酸味 空間的に広く感じるボディ フィニッシュもパワフル 燻製 マカデミアナッツ


【スコア】BAR飲みのため非公開


【ファースト】:卒倒 やや薄い琥珀 ビターチョコレート 時間と共に抑えられているが確実に感じる八ツ橋フレーバー マスカットの酸味 程良い渋み 水分を奪う黒砂糖の甘さ 穀物

【ミドル】:しっかり膨らむボディ(空間的に広い) 焙煎コーヒー ココアの甘さも やはりマスカットの渋みの後ろに煙とタール 甘さと渋味と燻製感。。。 そしてレモンの酸味 干し草 オイリーに変化(レーズンバター) 非常に複雑な変化 クッキー

【フィニッシュ】:返り、鼻抜け共に素晴らしい この時点では酸味はグレープフルーツ 甘さは透明感のあるシロップ マカデミアナッツ ややオレンジの皮のニュアンスも 土っぽい印象 燻製 お茶の渋味


なかなか言葉にするとひとつのターゲットとは思えないフレーバー群ですが、それもそのはず「フィノシェリーカスク」でした。

飲んでいる最中にはそれを全く意識しておらず、写真を見て納得した次第。

複雑さと空間的な広がりが一体になって覆いかぶさってきます。
ギリーのハウススタイルというものが草っぽいニュアンスとするならば、それは穏やかではあるものの、酸味のある果実感よりも前面に感じるだけだったのかも知れません。

甘さはしっかり黒砂糖~チョコレート~シロップへと変化して終始安定した濃度を保っています。

煙や燻製感も、酸味と渋みの裏に隠れていて、時間と共にアーシーな部分も。

非常に複雑(これまで飲んできた中でもベスト5に入るか。。。)、味わい尽くすには難易度の高いギリーですが、71にはない素晴らしい要素が満載。13年 にしてこのフレーバーは奇跡に近いでしょう。ゲラヒとフィノギリーをブレンドしたら。。。。! もうそこは花園としか言いようがないでしょうね。どちらも華やかで高貴な魅力を持っています。

殿堂入りしていただくしかないでしょう。参りました;;