注目キーワード
  1. Bowmore
  2. 1966
  3. Samaroli
  4. Sestante
  5. Intertrade

Whisky link 自転車部 神奈川支部だより6


おひさしぶりでございます。
Whisky link 自転車部 神奈川市部代表 くりりんです。
昨年は自転車部として活動を開始しましたが、今年は大会への参加も含めて、
ウィスキー以外でもバシバシ活動していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


さて、昨日は昼過ぎから20kmほど、横浜から自宅まで軽く走ってきました。
トップ写真はその時のもの。横浜の街並み、いい感じです。

ところでこの写真、昨年から比べて何かが違います。
まぁ今更もったいぶるモノでもないですし、身内の皆さまは耳にタコ状態だと思いますが、
わたくしくりりんは、今年より本腰を入れて自転車活動を行うため、昨年末に新車を購入いたしました。

GIANTのESCAPE R3は3ヶ月程度しか乗っていないにも関わらず、です。
クロスバイクを購入した人は、1年以内にロードを買うという法則があるようですが、1年どころか半年以内だったくりりんです。
しかもただ新車を購入したのではなく、フレーム購入による、いわゆる”バラ完”、しょっぱなから自作にトライしました。


 

購入を検討し始めたのは11月末頃のこと。
当初は10万程度のエントリーロードで、またGIANTさんのお世話になるかと、比較的消極的に考えていたところでした。
ただ、タケモトさんから使用していないコンポを譲っていただける話もあり、
どうせなら言い訳できないクラスのモノをと、海外通販も含めてフレームから検討していました。

当初候補に挙がったのは
・スペシャライズドのTarmac SL3 S-Works

ツールで凶悪な成績を挙げている、まごうことなき最強のフレームです。
それでてい価格は海外通販で25万円前後という、実績、性能からすればコスパも抜群。

ただ、フレームだけで25万(国内正規価格390000円)は、くりりんの懐事情にとっては相当にオーバーキル。
しかも海外並行品という保証がつかないモノ、リスクの大きさが目立ってしまいました。

時を同じく、横浜のワイズロードが冬のセールを開始し、
キャノンデールのCAAD10がセールで10万ジャストまで値引きされます。

キャノンデール CAAD10
http://www.cannondale.co.jp/bikes/11/caad10.html

CAAD10はキャノンデール社が手がける、最強のアルミフレーム。
アルミと言えばキャノンデールというほど、高性能アルミフレームをアイデンティティとしているメーカーの最新作。
重量もミドルクラスカーボンロードと同等、それでいてアルミらしいかっちりとしたフレームは、パーツ次第でレースもいける。
加速性と登板性能に優れ、限定されたシーンでは上位グレードのカーボンロードにも劣らない、
さらに正規店での購入であるため、フレーム周りの処理であれば保証とサービスが受けられます。
今ある予算の中で戦えるバイクを組むなら、最善ともいえる選択肢でした。

しかし、CAAD10を使用するうえで、一つ問題となったのがBBの問題。
CAAD10はキャノンデール社の独自企画であるBB30を採用しているので、対応していないシマノのBBとクランクを使用することができないのです。
今回はありがたいことに、手元にシマノのUltegra6700系のコンポーネントが一通り揃っていたので、このコンポを使う前提で考えたところ、
独自企画BB30は永久にお亡くなり頂く方向で、FSA社のアダプターを圧入することで、強制的にシマノ対応のフレームとしました。

シマノ Ultegra 6700系コンポーネント
http://cycle.shimano.co.jp/publish/content/global_cycle/ja/jp/index/products/road/ultegra_6700____.html

FSA B3119 アダプター
http://www.81496.com/jouhou/road/kanseisha/bb30.html#fsa


アダプターを圧入後、シマノのBBを取付け。BBはシマノのDURA ACE SM-BB 7900を採用。

それ以外のパーツはESCAPE R3 に取り付けていた、
ホイール:Ultegra wh6700
ペダル:Ultegra PD6700
この2つを移植し、足りないハンドル等のパーツについてはウィグルで国内品より安く調達。

特に3T のTEAMクラスのハンドル、ステム、シートポストは国内で購入する価格の2/3以下で購入できるため、大変お得。
必要なパーツを調べ、発注しなくてはいけないため、嫌でもロードバイクについての知識が深まるというおまけ付きでした。


 

フレーム、パーツが一通り手元に揃い、いよいよ組み上げを依頼する段階になったのは年末のこと。
当初は、地元にある自転車屋が持込みでの組上げを引き受けてくれる予定で話がついており、後は待つだけ、気楽に考えていました。

ところが、いざ正式に依頼しようと、ショップに電話するものの一向につながらない。
まだ正月休みに入るには早すぎる時期、おかしいなと問題のショップまで出向いてみると・・・
「臨時休業」の張り紙、隣りにある八百屋に話を聞いてみたところ、「店主が体調不良で入院し、復帰のめどが立たない」なんて情報が飛び込んできた。

これは困った。

もともとパーツ等の持込みでの組上げは、それによる責任がモロに組んだ店にかかってくるため、
積極的にはやりたがらないサービスであり、実際横浜の自転車屋でそうしたサービスをやってくれるところは、調べた限り問題の店のみでした。

 

悩んだ挙句、半ばやけくそで自力での組上げを決意。
自転車歴3ヶ月の男が、自作、それも扱いに繊細さを要求されるクラスのフレームでというのは無謀もいいところですが、
組上げ費用として考えていた予算で、トルクレンチをはじめとした、組上げに必要な工具、細かいパーツ等を買い揃え、
WEBや本で必死に調べ、Whisky linkのメカニック、あかめさんに協力を仰ぎ・・・
ステムのネジ破断や予期せぬトラブルも多数ありましたが、人間その気になればなんとかなるようです。

というより、私の場合は周囲の”人”に恵まれたというのが正しい表現でしょうか。
後押し、手助け、多くのケアをいただいて、CAAD10 3改は無事、昨日完成いたしました!!

来る3月17日のTOKYOエンデューロ2012は、もちろんコイツで出場しますし、
山の氷、雪が溶けた暁には、ヤビツや箱根のアタックで、是非とも納得のいくタイムを出したいところです。

今年は飲んで走って、心身ともに健康でいきますよ!


 

CAAD10 3改 スペック

フレーム:Cannondale 10 52cm
フォーク:CAAD10 full carbon, 1 1/8″-1.25″ tapered steerer
ステアリング:3T – ErgoNova Team Carbon
ステム:3T – ARX Team Alloy Oversized 080mm / 06deg
シフター:Shimano Ultegra STI, 10 speed
BB:Dura Ace SM-BB 7900
クランク:Shimano Ultegra 6700 50/34
ペダル:Shimano Ultegra PD-6700
ギア:Shimano Ultegra 11-28, 10 speed
シートポスト:3T – Dorico Team Carbon
シート:Prologo Pro T2.0
Fディレイラー: Shimano Ultegra
Rディレイラー: Shimano Ultegra
チェーン:Shimano Dura Ace 7901
ブレーキ:Shimano Ultegra brakes w/Shimano Ultegra STI levers
ホイール:Shimano Ultegra Wh-6700
タイヤ:Continental – Grand Prix 4000S
その他:FSA B3119 アダプター

総重量:約8.0kg(ペダル等各種装備込み)