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【Blind Tasting & Scoring Event】ブラインドテイスティング&スコアリング イベント 結果公開について


「ブラインドテイスティング&スコアリング イベント」 結果を公開するにあたって、その趣旨と簡単なルールについて解説させていただきたいと思います。

WHISKYLINK立ち上げのコンセプトは、同一のボトルについて、複数の飲み手の感想を集積することにありました。

ウイスキーの楽しみかた、嗜好は様々で、個々人の好みに帰着するものでありますが、その感想を多くの飲み手の方々と共有し、共感することもまた格別の魅力を持っているものだと思います。

ボトルは抜栓から変化し、また元々同一樽であってもボトル毎に内容が違うものとされ、内容の評価を巡っては、どこまで行っても答えの出ない、納得する落としどころがないことも多々。。。そこで言い争っても何の意味もなさないことは、ここ数年重ねて実感してきたところです。

そこでWHISKYLINKは、昨年末からブラインドテイスティング(蒸溜所当て)を昇華し、加えてスコアリング、希望小売価格、そのボトルについての出来うる限り「良い所」をコメントするイベントを継続的に開催して行くことといたしました。

またこの集計結果を元に、WHISKYLINK AWARDとして表彰させていただこうと思っています。

ポイントは以下です。


【1】テイスティングボトルは、参加者各自の持ち寄りとする。

→当イベントに参加希望を寄せていただいた方が、ぜひ多くのウイスキーラヴァーと一緒に飲んでみたいと思うボトルを持参していただくことで、ある一定の評価を獲得しうる内容である、決して酷評するための会では無いことを担保する目的があります。

→ごくごく一般的な購入ルートを辿ったボトルであることも重要であると考えます。

→対象ボトルはウイスキーである限り、生産国、ブレンデッド、ヴァッティング等を問いません


【2】同一日時、同一環境にて、全員が一緒にブラインドテイスティングをする。この際、出品者の評価は集計外とする。

→当該ボトルに関して、ある一瞬の状態を切り取り、一緒に感想を話し合いながら共有することで、会の楽しみを深めるとともに、時間経過、状態の違いによる評価の曖昧さを排除します。

→当初出品者のスコアリングも別集計予定でしたが、イベントを開催してみると出品者全員が評価をパスされていました。これはこれで悪くないと感じ、以後これを採用しようと思います。

→新旧ボトル、特定蒸溜所、特定ボトラーが良い悪いなど、テイスティングに当たっての偏見を排除する方法は、ブラインドテイスティングによることしかないと考えます。また蒸溜所当ての要素を残すことで、テイスターに一定の緊張感を維持させることもできると思います。しかしながら、一般にはラベルによる期待感と言うものが悪いものであるとも思っておりません。

→会の進行はまだまだ進化の余地があることもまた認識していおります。楽しんで飲めることと、評価を後世に残すことの両立を目指して今後も改善して行きたいと思います。


【3】当該ボトルの良い所、飲み手から希望する小売価格を集計する。

→あらゆる商品は、最終的には、消費者が評価するべきものと考えます。店(プロ)として良い商品であることと、消費者にとって良い評価であることの違いを明確化し、区別することにも意義があるものと考えます。

→プロの方、酒屋さん、バーテンダーさんからご覧いただいても、一般飲み手がブラインド状態で「どのような感想」を抱いたかを知ることができると言うことは、うち多くの方にとっても意義深いと感じていただけるものと期待しております。ひいてはウイスキー業界全体にとっての意識向上へ寄与できればと思います。


【4】スコアリングの目安

→スコアリングの乖離にある一定の枠組みを設けることといたしました。

95点以上 自身のウイスキー史に残る

90ー94点 優れている

85ー89点 飲んだ喜びがある

75ー84点 普通

また結果の公開に当たっては、上位5位までの結果をスコア、希望小売価格とし、全平均の値も合わせて公開することといたします。

参加者の方の善意による持ち寄りでありますので、原則75点以下の評価をしないことにしようと思います。点数乖離が大きくなり、アベレージの有効性が保たれない面もあります。


【5】新規参入を歓迎する一方、可能な限り常時参加いただけるテイスターを維持したいと考えます。


【6】イベント開催幹事は、常時参加いただけているテイスターによる持ち回り制としたいと考えています。